作新学院の野球部員が逮捕される8月18日 9時43分
夏の全国高校野球に栃木代表として出場している作新学院野球部の2年生の部員が16歳の少女にけがを負わせたうえ、現金を奪ったとして強盗などの疑いで警察に逮捕されました。
学校側は大会への出場について「学校の管理外で起きたことだ」として辞退しない意向を示しました。
逮捕されたのは、宇都宮市の作新学院高校の2年生で、硬式野球部に所属する17歳の男子生徒です。
警察や学校によりますと、男子生徒は今月10日、宇都宮市で16歳の少女に後ろから抱きつき、軽いけがを負わせたうえ、現金数千円を奪ったとして強盗などの疑いが持たれています。
警察の調べに対し、男子生徒は「少女の体は触ったが金は取っていない」などと容疑を否認しているということです。
作新学院は夏の全国高校野球に出場し、3回戦に進出していますが学校によりますと、男子生徒は大会の登録メンバーではないということです。
長谷川勝比古校長は記者会見し、「事件を重く受け止めている。学校としても被害者に謝罪し、生徒指導を徹底していきたい」と述べました。
そのうえで、大会への出場については「学校の管理外で起きたことで辞退することは考えていないが、高野連の指示を仰ぎたい」と述べ、学校としては辞退しない意向を示しました。
事件について高野連=日本高校野球連盟は、「部活動が行われる以外の場所で個人が起こした事件で、これまでの事例を考慮しても出場を差し止める考えはない」としています。
これまでの事例は
ことしの夏の全国高校野球では、1回戦で敗れた広島代表の広島工業の野球部員が大会直前に強制わいせつの疑いで逮捕されましたが、このときも高野連は、「個人が部活動以外の時間に起こした事件だ」として広島工業の出場をそのまま認めています。
作新学院は、19日の大会11日目の第1試合で宮城代表の仙台育英高校と対戦します。
[関連リンク] |
|