アメリカ議会ガン問題調査委員会「OTA」レポート
「自然な療法のほうがガンを治す」
食事・栄養・免疫・薬草・心理・行動療法
今村光一 編訳(健康ジャーナリスト、翻訳家)
1991年、徳間書店 発行
20年以上前の本である。
サブタイトルにあるように、この本は、
20年前のアメリカの「代替療法」「民間療法」の現状を書いた本だ。
著者の今村光一さんは、あの「ゲルソン療法」の本
(「マックス・ゲルソン ガン食事療法全書」)
を訳した人。
また、著作として、「ガン勝利者25人の証言」も有名。
以下、自分用の備忘録メモである。
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非通常療法
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「非通常療法」とは、現在、通常の療法として行われている
「3大療法」<以外>の療法のこと。
食事、栄養、免疫、自然な薬物、心理、精神療法などで
人体の持つ自然な対ガン抵抗力を強化し、その抵抗力で、
ガンを克服しようとする療法。
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「OTA」レポート
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「通常療法では治らないとされた末期ガン患者が、
非通常療法でたくさん治っている。議会はこれらの
療法のことを詳しく調べ、国民に知らせる義務がある」
こうしてOTAが独自に調査、
90年に発表されたのが今回のレポートである。
OTA:アメリカ議会の調査専門部門、アメリカ議会技術評価局
(Office of Technology Assessment)
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ゲルソン療法
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「非通常療法」の中で、もっとも知られている栄養療法。
「ゲルソンこそ、全ての非通常療法の父」
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ケリー療法
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アメリカでよく知られている食事療法のひとつ。
「ガンは栄養の代謝の乱れで起きる」
この考え方は、ケリーもゲルソンと同じ。
2人の異なる点は、食事内容がケリーの場合、
体質により3タイプに分かれたり、大量のビタミン・ミネラル剤を使う。
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行動、精神、心理療法
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「サイモント療法」「レシャン療法」「自己催眠療法」など。
ストレスを減らし、免疫機能を向上させれば、ガンにかかりにくい。
「病は気から」という言葉は、逆にいえば「病気は気で治る」。
厳格な食事療法を作り上げたゲルソンだが、そのゲルソンでも、
30年の治療経験から
「ガンの克服に一番大切なのは、患者自身の病気を治す意思だ」
としている。
最近注目を浴び始めている医学研究のニューフロンティア
「精神神経免疫学(PIN)」
の立場からも、「病は気から」という言葉には、
ちゃんとした生理学的、免疫学的根拠のあることが、
科学的にも実証されつつある。
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総合療法
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「ガンの克服には、食事、栄養、生活習慣や態度、考え方、
性格改造などを含めた総合療法が必要だ」
という考え方は、非通常療法の治療家なら誰でもいっていること。
現代医学の批判者としても有名な「チャールズ皇太子」の発言。
「ガンにはスピリチュアル(霊的)、メンタル(精神的)、
フィジカル(肉体的)の3レベルからアプローチが必要だ」
「スピリチュアル」は、しいて訳せば「霊的」。
自分の命よりも大きな目的に生の意義を見出させ、
それに献身させる。そうなれば死の恐怖が超越でき、
それがガンを克服させ、精神の安定にも強化にも役立つの意。
「メンタル」は精神的要素。
「フィジカル」は体のこと。食事栄養。
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ゲルソン名言
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「総合療法でないと効果は上がらない。一点効果主義はダメだ」
「ガンの腫瘍はガンの症状であって、ガンという病気そのもの
ではない」
「これまでガンが治せなかったのは、
ガンの症状にすぎない腫瘍にばかり目を奪われて、
体全体の栄養代謝がひどく乱れた状態であるというガンの
本当の正体の方を治そうとしてこなかったからだ」
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非通常療法の種類
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「OTAレポート」に紹介されている「非通常療法」は5ジャンル。
●行動および心理療法
考え方、気持ちの持ち方、生活の仕方などを、より健全な方向に導く。
●食事療法
食事療法だけでなく非通常療法のパイオニアとして、
OTAレポートでは「M・ゲルソン」の業績を紹介している。
ゲルソン療法、ケリー療法、レビシ療法など。
●薬草療法
チャパレル、エシアック、イスカドール、ホクシイ療法、など。
●薬物および生物学的治療法
ここでいう薬物は、抗がん剤のように無理な手段でガン細胞と
叩こうというものではなく、自然な薬物で免疫力の強化を
狙いとするもの。副作用がないのが大きな利点。
ブレジンスキー療法、細胞療法、リトリール、酸素療法、
リビングストン療法、ニイベル療法、など。
●免疫修飾療法(IAT)
バートン博士が始めた血液中の対ガン有効成分を使う療法。
非通常療法の最大の特色は、副作用がないこと
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アメリカの実情
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アメリカでは、栄養療法のような療法を正面切ってやると、
医者は「医師免除」を取り上げられたりする。
アメリカは自由の国で、医療の分野でも自由の国だと思われるが、
医療に関する限りそうではない。
不当に巨大になりすぎているアメリカ医師会、アメリカガン学会の
圧力があり、これを「医療独占体制」と呼ぶ。
医者がやる気ならどういう療法も「法律上は」自由にやれる日本から
見ると、奇妙な状況にしか見えない。
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日本とアメリカ
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ガン勝利者ジャーナル「Cancer Victors Journal」
1949年
「鼻とノドの専門医は、フィリップ・モリスを吸いなさいといっている」
煙草を抗がん剤に置き換えて考えれば、
現在の日本の医学界にも同じことがいえる。
日本での抗がん剤の年間売上げは、数千億円。
新しい抗がん剤の開発の噂が流れただけで、
その製薬会社の株は高くなる。
また、薬を売ることによってしか病院経営が
成り立たないようになっている、現行の健保制度も問題。
病気は病院が治してくれると考えて行ってはいけない。
自分が主体的に治療に関わるのであり、そのためには
患者自身が自分の病気を正確に知っていること。
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アメリカの問題点
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OTAは、「非通常療法には保険金が支払われない」
ことも問題にしている。
非通常療法は法的に公認されていない。
この療法をやる医師たちは、医師免許の「剥奪」の危険を
ともないながら診療活動をしている。
さらに、非通常療法が保険の対象になっていない点が、
経済的な理由から、患者に非通常療法を受けにくくさせている。
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治癒率の意味
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その療法で、どのくらいの治癒率か?
これは、病気は医者の手で薬によって治してもらうという考えから
まだ抜けきれていない人の質問。
治癒率を聞いても、あなたにとって何の意味もない。
非通常療法はあくまで自分自身でやる療法。
患者自身がどこまで熱心にやるか、理解や熱意の度合いが
治療結果に大きく左右するので、全体をトータルした数字など
一人一人の患者にとっては実際上ほとんど意味がない。
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著者の本当に言いたい事
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「抗」がん剤が、実はガンに対する抵抗力を持つ「抗」ガン剤ではなく、
ガンに向かわせたり、ガンを増やしたりする「向ガン剤」「好ガン剤」
「増ガン剤」であるという理由を、
拙著「ガン勝利者25人の証言」で詳しく書いた。
私(著者)は常々、
「国立がんセンターこそ本当のガンで、あれをつぶせばガンは治る」
と主張している。
世界的ガン学者 中原和郎博士(当時がんセンター中央研究所長)
が、同じことを30年近く前(昭和39年)に言っていた。
「放射線や抗がん剤で腫瘍を叩くというやり方で、
ガン攻撃に熱中するあまり、患者の抵抗力が台無しになる。
腫瘍は一旦は小さくなり、薬が効いたように見える。
しかし、抵抗力がダメになっているので、
やがてまた腫瘍がグーッと大きくなり、
今度は手がつけられなくなる。(抗がん剤がきかなくなる)
だから、ガンに対して、
体が本来持っている抵抗力を増強することに、努力を払うべきである」
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テーマ : ガン治療
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