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レバノン シリアの混乱が飛び火8月19日 8時21分
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シリアが内戦状態に陥るなか、隣国のレバノンでは、アサド政権を支持する勢力が反政府勢力の支持者を拉致する事件が相次いでおり、レバノンの治安当局は、シリアの混乱が飛び火することに警戒を強めています。
レバノンでは、今月15日、シリアのアサド政権を支持するイスラム教シーア派のグループが、反政府勢力のメンバーだとしてシリア人やトルコ人合わせて10人を拉致しました。このグループは、先にシリア国内で自分たちのメンバーが反政府勢力に拉致されたことへの報復だとしています。
こうしたなか、18日、アサド政権を支持するシーア派組織「ヒズボラ」が支配する首都ベイルートの南部で、シリア人の男性3人が武装グループに一時、拉致される事件がありました。
レバノンでは、隣国シリアのアサド政権を支持する「ヒズボラ」のような勢力と、反政府勢力を支持する勢力の間で互いのメンバーや指導者を拉致する事件が相次いでおり、レバノンの治安当局は、シリアの情勢が悪化するにつれ、レバノンに混乱が飛び火することに警戒を強めています。
こうしたなか、反政府勢力を支持するサウジアラビアやUAE=アラブ首長国連邦などペルシャ湾岸のアラブ諸国は、アサド政権を支持する勢力から拉致の標的にされる危険が高まっているとして、国民に対して、レバノンへの渡航を禁じるなど、波紋は各国に広がっています。
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