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俺流、XP、Vista、Win7 フルマルチCブート化手順(別解&絵解き版)

テキストのみだと若干わかりにくく、俺自身がまたやってやろうという気にならないので、Virtual PC上の仮想マシンながら、画像キャプチャしながらやってみたのを記事にしておこうと思う。

※今回の方法は、テキスト版とは方法が異なるので、読み比べれば肝となる点が明らかになると思われる。

では、ちょっと長くなるから気合を入れていってみよう!

0. 準備

(仮想)ハードディスクを搭載した(仮想)マシン、OSインストールディスク(isoイメージ)3種類とGParted(LiveCD isoイメージ)を用意しておく。
テキスト版手順では外付けHDDを必要としたが、ここではそれが無く、全て新規インストールの場合を想定している。OSをリカバリする場合は、テキスト版も参考に。

1. XPインストール

XPをインストールする。
XPインストールディスクで起動。

cb_xp_1

パーティション(第1領域)を作成。

cb_xp_2

今回は8GBを4つパーティションの想定で、32GBの固定容量仮想ハードディスク(VHD)を用意した。
いまどきのHDDより、はるかに少ない容量なので、以下、適宜好きな容量と読み替えればリアルマシンにも対応できると思う。
先頭約8GBをXPに割り当てる。

インストール完了!

cb_xp_3

ドライブ構成を確認。

cb_xp_4

XPをシャットダウンする。

2. XP領域を不可視化

Gparted(LiveCD版)を起動。
※仮想マシンで画面が乱れる場合は、SVGA(800×600)の16bitカラーを選択すると、比較的うまく起動する。

cb_gp1_1

/def/hda1がXP領域なので、boot属性を解除し、hidden属性を設定する。

cb_gp1_2cb_gp1_3

フラグにhidden属性が設定される。

cb_gp1_4

Exitでシャットダウン。

3. Vistaインストール

Vistaをインストールする。
Vistaインストールディスクで起動。

cb_vista_1

第2領域を作成し、インストール。
※Ultimateだと、8000MBで怒られるので、9000MBを割り当て。

cb_vista_2

インストールを完了し、ドライブ構成を確認。

cb_vista_3

Cドライブで起動できて、XP領域を認識していないことを確認し、シャットダウン。

4. XP領域を可視化

GPartedを起動し、/dev/hda1のhidden属性を削除。

cb_gp2_1cb_gp2_2

シャットダウン。

5. Vista再起動

Vistaで起動し、XP領域のドライブ文字を削除。

cb_vista_4cb_vista_5

シャットダウン。

6. XP領域にboot属性指定

Gpartedで起動し、XP領域(/dev/hda1)にboot属性を指定。

cb_gp3_1cb_gp3_2

シャットダウン。

7. XP再起動

XPで起動し、Vista領域のドライブ文字を削除。

cb_xp_5cb_xp_6

シャットダウン。

8. Windows 7インストール~Vistaメニュー追加

Windows 7をインストールする。
Windows 7 インストールディスクで起動。

cb_w7_1

必ず新規インストールを選択。

cb_w7_2

第3領域を作成し、インストールを続行。

cb_w7_3

インストール完了後、ドライブ構成を確認。

cb_w7_4

XP領域の\Bootにbcdedit.exe(c:\Windows\system32\bcdedit.exe)をコピーしておく(とあとで便利)。

cb_w7_5cb_w7_6

※bcdedit操作もするので、コマンドプロンプトは管理者として起動しておくと便利。

XP領域とVista領域のドライブ文字を削除。

cb_w7_7

bcdeditでVistaを追加。
※詳しい方法は検索するなり、コマンドヘルプ(/?)を見るなりご自由に。

cb_w7_8cb_w7_9

ヒント:
/create /d "Windows Vista" osloader
/displayorder {エントリID} /addlast
/set {エントリID} device partition=\Device\HarddiskVolume2
/set {エントリID} osdevice partition=\Device\HarddiskVolume2
/set {エントリID} path \Windows\system32\winload.exe
/set {エントリID} systemroot \Windows
/set {エントリID} inherit {bootloadersettings}
/set {エントリID} locale ja-JP
/set {エントリID} nx OptIn
etc...

bcdeditをそのまま実行すれば、エントリができていることを確認できる。

シャットダウン。

9. XP, Vista再起動

XPで起動。
"以前のバージョンのWindows"を選択する。

cb_xp_7cb_xp_8

Windows 7領域のドライブ文字を削除。

cb_xp_9

上記は、ついでに、diskpartで残りを基本領域(プライマリパーティション)とし、ドライブ文字を操作済み。
※ヒント:select disk 0, create partition primary

再起動。
"Windows Vista"を選択。

cb_vista_6cb_vista_7

Windows 7領域のドライブ文字を削除し、その他のドライブ文字も適宜変更。

cb_vista_8

完了。

最後に再度Windows 7で起動し、最終確認と共に、ドライブ文字を適宜変更しておくと良い。
その他、
・各OSが分かるよう、ボリュームラベルを設定しておく
・各OSにおいて、共通領域(Dドライブ)の監査やShadowCopyなどは切っておく
などもやったほうがいいかも知れない。


この方法で構築すると、どのOSで起動しても、OS自体はCドライブ、共有データ用のDドライブとなり、OSによるインストールパスやデータ保存先の違いを意識する必要が少なくなることが最大のメリット。

普通にインストールすると、Vistaのドライブ文字がC以外になってしまうのでVistaも含めたマルチCブートをやりたいのならば、この方法で。
#Windows 7は自力でCブートするのでXPとWindows 7なら何も考える必要はない。

ちなみに、この手順で、なおかつ、ドライバやアプリケーション追加を一度にやろうとするならば、軽く1日潰す覚悟が必要であることを付け加えて〆。

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