エコキャップ「送ったつもり」で送料寄付したほうが50倍役立つ(笑)。欺瞞「エコキャップ」から恫喝「不要品回収」まで、激増する「悪徳エコ詐欺」を徹底暴露!
作家 夏原武
2011年 3月1日
米国でも日本でも「リサイクル詐欺」が激増中!
地球温暖化など環境問題が何かと話題になっている昨今、やたらと登場するのが「エコ」という言葉。言うまでもなくエコロジーの略だ。この「エコ」、「エコ家電」や「エコ減税」など外来語と自国語をくっつけて造語を作るのが大好きな日本では、なにかと目にする。
「人に優しい」「地球に優しい」といった傲慢でいやらしいフレーズも、その流れの中にある。「地球に優しい」を旗印に、さまざまな分野でリサイクルが行われている。
リサイクルの本来的な意味はさておき、一般的には「物品の再利用」として捉えられており、「環境にいい」あるいは「無駄がない」などの美点が周知されている。
この「リサイクル」にも「詐欺が絡んでいる」と言ったら、驚くだろうか。それとも、いかにもありそうだと思われるだろうか。実際に現在猛威を振るっている。
日本での例はおいおい書くとして、最初に米国での実例を挙げてみよう。昨2010年10月、カリフォルニア州で、同州のリサイクル返金制度を悪用して350万ドルを不正請求したとして、飲料容器リサイクル詐欺組織3団体が解体されている。
要するに、ペットボトルやアルミ缶など、リサイクルではお馴染みの容器を集めては不正に利益を得ていたわけだ。