|
|
18日午後、近畿や東海を中心に大気の状態が不安定になり、各地で雷を伴う非常に激しい雨が降った。落雷による事故も相次いだ。
大阪府警によると、野外のライブコンサートが予定されていた大阪市東住吉区の長居公園では、午後2時過ぎと3時ごろに落雷があり、計10人が病院に搬送された。最初の落雷で福岡県行橋市の会社員、木下晴日(はるひ)さん(22)が心肺停止になり、午後6時58分に死亡が確認された。ほかに福岡県北九州市在住とみられる22歳の女性1人が意識不明の重体、10〜60代の男女8人が軽いけが。
大津市では午後4時半ごろ、農道を1人でジョギングしていた市内在住の中学3年の男子(15)が落雷に遭い、意識不明の重体。北アルプスの槍ケ岳山頂では午後1時10分ごろ、兵庫県宝塚市の60代の男性が落雷に見舞われ、長野県警のヘリで病院に運ばれたが死亡が確認された。
また、第94回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)は第3試合・新潟明訓―明徳義塾(高知)が雨や雷で2時間以上中断した。
気象庁によると、18日夕の1時間の降水量は、大津市南小松で68.5ミリと観測史上最大を記録したほか、大阪府東大阪市で67.5ミリ、同府茨木市で58.5ミリ、大阪市で58ミリを観測。東海地方は、岐阜県美濃市で午後3時28分までの1時間に52.5ミリの激しい雨となった。名古屋市でも1時間に26ミリの強い雨が降った。