◇CATレディース<第2日>
ホールアウトし、長尺パターを手に笑顔を見せる福嶋浩子
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▽18日、神奈川県・大箱根CC(6687ヤード、パー73)▽雨、気温24度、風速2・5メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽95選手▽観衆3457人
通算7アンダー首位に、前週Vの吉田弓美子(25)=イーグルポイントGC=、服部真夕(24)=LIXIL=、森田理香子(22)=リコー=ら5人が並ぶ大混戦。そんな中、1打差6位に福嶋浩子(34)=エバーケア=が浮上した。長尺パターを武器に、ツアー24勝の長姉・晃子(39)=NEC=に続く大会Vに挑戦だ。
ツアー出場権とティーチングA級ライセンスを保有するただ1人の現役女子プロが福嶋浩子。首位に1打差の6位に「パットがよく入ってくれました。それが一番」と笑顔。最終18番でグリーン奥カラーから4メートルの下りラインを沈め、5バーディー、1ボギーの69。
父・久晃さんは元プロ野球選手。3姉妹の長姉・晃子は元賞金女王で日米通算26勝。末っ子の福嶋は米国サンディエゴ州立大卒業後、肩の故障でいったんはクラブを置き、姉のサポートをしながら、7年がかりでティーチングA級を取得した。
その後、選手活動を再開し、今季は最終予選会24位の資格でツアーにフル参戦している。
「これに出合ったからまたゴルフができるようになったんです」というのは長尺パター。イップスから救ってくれた、大事な相棒だ。「実は私、女子プロ長尺パターの会の会長なんです。先週優勝した吉田さんが副会長。負けずに頑張らないと」。初めてV戦線で経験する最終日に「絶対緊張するし、硬くなるのは目に見えてる。だけど、それが楽しみ。ガチガチの私を見てください」と、また笑った。 (月橋文美)
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