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【プロ野球】

村田が重圧から解放打!!

2012年8月19日 紙面から

8回、先制二塁打を放ち、二塁上でガッツポーズする巨人・村田=東京ドーム

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◇巨人4−0広島

 巨人は0−0の8回1死一、三塁で村田が中越え二塁打を放ち、1点を先制。さらに2死満塁で代打谷が右中間二塁打して3点を加えた。2番手の山口が今季初勝利。広島は打線が2安打に終わり、2試合連続で零敗を喫した。

      ◇

 G党の微妙な空気を自らのバットで吹き飛ばした。14打席も安打のなかった村田が、勝利を呼び込む一撃。両軍無得点で迎えた8回だ。1死一、三塁で中堅フェンス直撃の決勝二塁打。塁上で右こぶしを握り締める男を、大歓声が包んだ。

 阿部と高橋由が演出した絶好機。「打てなかったら泣きそうな気持ちで、打席に入った。それぐらいの重圧を自分にかけていた」。名古屋での中日3連戦に続く戦犯だけは避けたい。狙い通りの直球をとらえ、緊張から解放された。

 周囲の不安は募っていた。今月は前日(17日)まで52打数8安打、打率1割5分4厘。好機での凡打も目立ち、原監督も「もがいていた」と見ていた。2回に15打席ぶりの安打をマークしたこの日も、6回1死一、二塁で全くタイミングの合わない空振り三振に倒れていた。

 不振脱出を誰よりも願っていたのは、もちろん村田自身だ。2日の中日戦で4番の座から陥落すると、その後も7番、5番、6番と動いた。前日からは今季初めてとなる志願の早出特打。試行錯誤を続けた。

 加えて、優勝争いという未知の世界。「他のチームに追いかけられる経験が、まずないので」。昨季まで在籍していた横浜(現DeNA)とは環境が一変。自ら望んだこととはいえ、その疲労感は想像以上だった。

 待望の快音。安堵(あんど)したのは指揮官も同じだ。村田に続く3点二塁打の谷も含め「ベテランが頑張った。1、2、3番のヤングボーイは元気なかったけど、カバーし合うことが大事」とニンマリ。打つべき人が打ち、投手陣も連続完封。高木竜との4・5差をしっかりと守った。 (井上学)

 

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