今季１０度目零敗　仙さんアキレ顔　猛打の仙台育英を見習え！！

　日本ハムは１回に八木が危険球で退場した後、６投手が無失点でつないで守り勝った。矢貫が今季初勝利を挙げた。打線は１回に中田、稲葉の連続適時打で２点を奪った。楽天は美馬が７イニング２失点と好投したが、打線の援護がなかった。

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　「夜は涼しくなる。打線が涼しいわ」。試合前の楽天・星野監督の“予言”が見事なまでに的中してしまった。たった４安打で、今季１０度目の零封負け。気温も雰囲気もヒンヤリとしたＫスタ宮城のグラウンドをぶぜんと見つめ続けた指揮官はあきれ返った。

　「初回の２点は今の打線には重い…。打てていないね」。練習前に母校・倉敷商（岡山）の甲子園勝利の感想を聞かれ、「オレもテレビの前で校歌を歌ったよ」と、腕を振りながらみせた満面の笑みはどこへやら。「寂しいねぇ…」と大きなため息をつくしかなかった。

　この日は日本ハムの先発・八木が１回に銀次のヘルメットのつばに死球を与え、８球で危険球退場。慌てて次の投手を用意する相手を見れば、勢いの差は歴然だった。しかし、緊急登板の矢貫から２イニング２／３で１安打しか打てず、押せ押せのムードは消滅。最後まで目まぐるしく変わる相手に対応できなかった。

　「年中、野球をやっているのに対応できなきゃプロじゃない！！」。工夫不足の打線に憤まんやる方ない星野監督。甲子園で６点を奪って逆転勝ちした地元・宮城の高校になぞらえて、打線に奮起を促した。「仙台育英くらいの打線があれば明日はいけるだろ」。指揮官に“高校生以下”と言われないためにも、１６日は熱い猛打をみせなければならない。　（川越亮太）