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【コラム 撃戦記】

日本柔道に突きつけられた難題

2012年8月7日

 柔道復活を期待したロンドン五輪。金メダルなしの男子は寂しかった。女子も松本薫が金メダルを獲得したが、期待の軽量級はメダルなし。五輪後に全日本柔道連盟がどんな方針を打ち出すのか注目したい。

 この結果に、メンタル面を重視した戦いを批判し、国際ルールの対応遅れを指摘する声もある。従来の“一本柔道”からポイント重視に移行してからというもの、選手は技を掛けるたびに審判員を気にしてキョロキョロし、落ち着きがない。ポイントの取り消しや変更も多く、こうなると見ている方の信頼も薄れてくる。ロシアのサンボやレスリング技の多用で、柔道が柔道でなくなっているようにも思う。「世界のレベルが向上した」ではすまされない難題が突きつけられているように思う。

 その一方で、柔道やマラソン、体操、レスリング、水泳など常にメダルが期待された“お家芸”に代わり、アーチェリーやフェンシング、重量挙げ、卓球、バドミントンなどでメダルを獲得。初の快挙に五輪の楽しみ方が増えた。その意味では、4年後がまた楽しみになった。 (格闘技評論家)

 

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