2009-09-23
ニコニコの「ファミファミファミマ」はとんでもない脅威
marketing, communication, ニコニコ動画 | |
ニコニコのファミファミファミマが凄い。
9月はファミマの月といってもいい程でした。
上の動画を全ての発端(本店)として、数々の類似動画(支店)も作られている。
個人的に好きなのは小室支店。
で、本店、支店全て合わせると1000万PV位あるんじゃないかと考えられる。1000万PVって結構凄い数字ですよ。しかも、mp3や動画保存の形でaddictになっている人のことも考えれば、かなり「ファミファミファミマ」は広がっていると考えられます。
もしも、あの曲を作った人間が「ファミリーマート」の人だったら・・・凄いと思いませんか?
確かにあのクオリティの曲を作るのは骨が折れることかもしれませんが、競合のセブンイレブンやローソンはおにぎり100円の低価格戦略に加え、TVCMを行っていることを考えれば費用対効果は抜群だと思います。9月のファミマの収支を見てみないと何とも言えないことではあるのですが。
この流行を「キャンペーン」と見立てると、考えれば考えるほど本当に優秀な宣伝なのです。
・「ニコニコユーザーとコンビニのターゲットがほぼ同じセグメント」であること
・入場音が「来店」を条件に聞くことが出来ること
・コスト負担がほとんどない(競合の様に価格を下げる、広告等)
・新しい曲、動画がCGM的に自動で増えていくこと
色々ありますね。勿論、ニコニコのようなユーザー先導の媒体にはそれなりのリスクも内包されています。
・火がつくかわからない(流行らなければ・・・全て水疱)
・制御出来ない(一端ネガティブに走れば止まらないかもしれない)
しかしながら、現段階では凄いコミュニケーション例になってしまっているのです。
ここで強く感じるのは「宣伝の目的」を達成したいがあまり、最近の広告は「目的」が透けて見える形になってしまっているモノばかりになってしまっているということです。
ファミマ動画のヒットの一つの要因に「企業宣伝に近いにも関わらず、全くお金の匂いがしない」という点が挙げられます。
例えば、このファミファミファミマ動画が「ファミマ公式」として出されていたらどうなっていたでしょう。商売臭さを感じて、飛びつかなかった人は多いかもしれません。また、他の一般ユーザーがスピンアウトを作ることが許せなかったかもしれません。もしかするとネガティブなスピンアウトが出来るかもしれないため、何でも許すというのは勇気がいるでしょう。しかし、そんな状況で今月のような爆発的流行は起りえません。
やっぱり目的が透けて見えるモノは純粋に楽しめないのです。コンテンツの表の目的の他に裏の目的が見え隠れしているものですね。逆にビジネスモデル、お金の流れや目的が透けて見えないモノって綺麗に普及する気がします。Twitter然り、FireFoxの様なブラウザ然り。
今、広告は物凄くコストとして考えられているので「目的達成」をシビアに求められています。だからといって、目的が透ける広告を作ってしまうとそれは絶対に流行らない。沢山の「面白さ」で「目的」を隠しながらも、結果として「目的」を達成しなければならないのです。
目的を透けさせない努力がこれから必要なことなのかもしれません。
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