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'12/8/16

尖閣逮捕の14人、あすにも強制送還 刑法犯に問えず


 沖縄県・尖閣諸島の魚釣島に上陸したなどとして、入管難民法違反(不法上陸・入国)容疑で逮捕した香港の「保釣ほちょう行動委員会」の活動家ら14人について、沖縄県警や海上保安庁は16日、那覇地検に送検せず、17日にも入管当局に身柄を引き渡す方針を決めた。政府は全員を強制送還する。

 また、上陸を阻止しようとした海上保安庁の巡視船に、活動家らが抗議船かられんがやボルトのようなものを投げ付けて抵抗していたことが海上保安庁への取材で判明。

 同庁によると、けが人は出ておらず、巡視船に目立った損傷もないため、公務執行妨害罪や器物損壊罪の適用は困難で、刑法犯には問えないとしている。

 海上保安庁によると、活動家らの抗議船が領海に侵入し、魚釣島に近づいた15日午後5時ごろ、巡視船が進路を阻もうと接近。その際、活動家らが甲板かられんがやボルトのようなものを投げ付けた。抗議船はその後、巡視船の制止を振り切って島の岩場に突っ込み、7人が上陸、うち5人が島にとどまった。

 沖縄県警が5人を、第11管区海上保安本部(那覇)が抗議船に戻った2人を含む9人を入管難民法違反容疑でそれぞれ逮捕。那覇への移送を終えた16日午後から本格的に取り調べた。

 11管本部によると、9人はいずれも「尖閣諸島は中国の領土であり、不法入国にはならない」と逮捕容疑を否認している。




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