プロローグ 今日まで、そしてこれからも……。今だからこそ伝えられる言葉がある。小さな手紙に綴られた大きな愛……ついに舞台化。
夫婦ってなんだろう? 愛とは? 年齢を重ねてゆくこととは?
もしかしたら、この舞台のモデルはあなたかもしれません。


大都会の中心でもなく、田舎でもない、とある地方都市。
そんな街の繁華街から少しはずれたところに、ぽつんとたたずむ映画館「新星劇場」。
武彦 ------。60歳。この映画館の経営者である。
父から事業を継いだものの、ブーム全盛期の華やかな時代は去り、長らく経営難に苦しんでいる。
父は元気だが年老いて認知症を患い、介護サービスが不可欠な状態で、武彦を度々悩ます。
武彦には長年連れ添った妻が居た。妻、幸子 ------。1年前この世を去ってしまった。
幸子には、福子という双子の妹がいた。ある日、武彦のもとに、突然福子がやってくる。

……そこからこの舞台の幕があがります。

ひとりの男、そしてひとりの女が、“昭和”に歩んできた道、
夫婦、姉妹、親子、義兄妹……など様々なかたちの愛を、
ノスタルジーとともにセンチメンタルに、かつ、リアルに描いた作品です。
ラブレターなのかそうでないのか、ストーリーの鍵を握る、一通の手紙とは?

あなたのハートに、響く何かがきっとあるはず……。


※注、朗読劇ではありません。

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