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【ゴルフ】

山村、意識改革で1打差4位発進

2012年8月18日 紙面から

5番、ティーショットを放ち、笑顔を見せる山村彩恵

写真

◇CATレディース<第1日>

 ▽17日、神奈川県・大箱根CC(6687ヤード、パー73)▽晴れ、気温29度、風速2メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽96選手▽観衆2991人

 小さな飛ばし屋ルーキー・山村彩恵(20)が1イーグル、3バーディー、2ボギーの70で回り、首位と1打差の3アンダー・4位につけた。昨年のプロテストに失敗し、最終予選会上位で今季開幕からツアー参戦中。3週前、2度目のプロテストで晴れて合格を果たして「意識が変わった」という。身長155センチながら平均250ヤード超級の飛距離が魅力だ。4アンダー首位には開幕戦Vの斉藤愛璃(22)=程ケ谷CC=と森田理香子(22)=リコー=、福嶋晃子(39)=NEC=が並んでいる。

◆今夏合格を機に開眼

 3アンダー、4位発進に、山村が手応えがっちりだ。「もうちょっとイケたな、っていうのはありますね」。10番からスタートした前半は2度の3パットボギーもあったが、3バーディーを奪ってハーフターン。1番・470ヤードのパー5では、残り220ヤードを3番ウッドでグリーン右に外しながら、そこからチップインイーグルを決めた。

 実家は福岡・中州で創業60年の老舗すし店。だが「私、生魚はほとんど食べられないんですよ。家に帰っても食べるのはいなりずしと卵とタコ、イカ、イクラぐらい」という。今季開幕戦でプロデビューし、4月中旬からは9試合連続予選落ちなど苦汁をなめてきたが、7月末のプロテストを境に内面が変わった。

 「ツアーに集中できるようになったし、LPGA会員になって、プロとしての意識が高くなった。合格したら運気が上向きになっていくんじゃないかなって思ってたけど、自信もついてきた」

 単年登録のプロから、LPGAライセンスを持つ「本当のプロ」になったことで「いろいろな人に見られているという自覚もできた。ホテルでも部屋を散らかしたまま出ないようになったし、ベッドの上も起きたままじゃなく、直してきます」。自称「がさつ」だった20歳は、日常生活でも日々成長中だ。「ゴルフも、1打をおろそかにしなくなった」という今後に期待がふくらむ。

  (月橋文美)

 

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