「AKB48」の姉妹グループで福岡・博多を拠点に活動する「HKT48」は18日、公式ブログで正規メンバーの菅本裕子(18)、古森結衣(14)、谷口愛理(13)、研究生の仲西彩佳(16)、江藤彩也香(14)の5人が脱退すると発表した。5人から「一身上の都合により、活動を辞退したい」との申し出があり、同日付で受理した。7月にAKB48から指原莉乃(19)が加入して注目されていたが、大量離脱でグループの今後の活動に影響が出ることは必至だ。
突然の発表だった。この日午後、5人が「一身上の都合により」、HKT48としての活動を辞退することが公式ブログにアップされた。同グループ関係者は本紙の取材に対し、「ブログに書かれていることがすべてです」と答え、詳しい理由を明らかにしなかった。ただ、解雇や謹慎のような罰則ではなく、あくまで“自主的な活動辞退”であることを強調した。
16日夜、古森が交流サイト「Google+」で「芸能界の世界がこんなに恐ろしいのも知りました。たくさん学んだな。人って簡単に信じちゃだめなんだね」と意味深な言葉を書き込んだ。後にそのコメントは削除され、“活動辞退”の詳しい理由が明らかにされないこともあり、ネット上ではさまざまな憶測を呼んでいる。
突然の発表にファンはもちろん、メンバーも動揺を隠せない。キャプテンの穴井千尋(16)は同サイトで「正直、驚きました。でも5人にも夢はあるので、それを応援したいです」、劇場公演でセンターを務める兒玉遥(15)は「HKT48はまだ始まったばかりです。もっともっと結束しながら夢をつかみにいきたいと思います」と心境をつづった。
5人は昨年10月に誕生した同グループの1期生。なかでも菅本は豊満なバストを武器にグラビアでも活躍。指原が加入するまでは、グループ最年長でお姉さん的存在でもあった。江藤は研究生ながら、5連勝で予備戦を勝ち抜いて「第3回じゃんけん大会本戦」(9月18日、東京・日本武道館)に出場することが決まっていたが欠場。今後、代役を立てるかは決まっていない。
22人いた同グループは正規メンバー14人、研究生3人の計17人で再出発。この日は休演日だったが、19日には福岡・ヤフードームに隣接する専用劇場で通常通り公演を行う。指原が加入して注目度が高まり、博多のファンからはオリジナル楽曲やシングルデビューを期待する声も上がっていたが、大量離脱は今後の活動に影響を及ぼしそうだ。
◆HKT48 11年7月、1期生オーディションで小5から高2までの24人が合格(デビュー前に3人が辞退)。同10月、AKB48の西武ドーム公演でデビュー。同11月、専用劇場で公演開始。12年6月、AKB48から指原莉乃が加入して22人に。6月の第4回選抜総選挙では、宮脇咲良が47位で、ただ一人のランクイン(64位以内)。キャプテンは穴井千尋。5人脱退後の平均年齢は14.2歳。最年長は19歳の指原、最年少は12歳の田中菜津美。
[2012/8/19-06:00 スポーツ報知]