弟のスサノオに田や水路を荒らされ、神殿に汚いものをまき散らされ…
そこまではアマテラスオオミカミも我慢していました。
しかし、ある時神々の衣を織る神殿で
アマテラスが機織り女たちの監督をしていたところ、
スサノオは全身の皮をはいだ馬の死体を投げ込みます。
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びっくりした機織り女の一人が機織りの器具で
下腹部をついて死んでしまいました。
ここに至りアマテラスはつくづく世の中がイヤになります。
「ああもうイヤだ他人と関わるのはゴメンだわ、独りでひっそり暮らそう…」
こうしてアマテラスは天の岩屋に引きこもってしまいました。
光の神であるアマテラスオオミカミが引きこもってしまい、世界は真っ暗闇に閉ざされます。
タカマガハラの神々は困って、天安河原(あまのやすのかわら)という所に集まって相談をします。
「どうしたもんですかねー」
「や、どうしたって、何しろ悪いのはあのスサノオですよ」
「とんでもねえ弟だ。とっちめてやんなきゃ、ためにならねえ」
「みんなで袋叩きにしましょう!!」
「まぁまあ待ちなさい、スサノオのことはともかく、アマテラスさんがいないと、困りますよ。実は私に作戦があります」
オモイカネノミコトという大変頭のいい神様が、興奮する神々をなだめて、自分の作戦を語ります。
こうして、踊りの得意なアメノウズメという神様が呼び出されます。アマテラスオオミカミが引きこもっている岩屋の前に舞台を作り、そこで楽しく躍るのです。
アメノウズメは面白おかしく足踏みをして踊ります。だんだん神がかりになってきて、髪の毛を振り乱して躍りまくります。
見ている神々は大喜び。あっちでもこっちでも酒が開けられ、すっかり宴会です。ドッと景気のいい笑いが溢れます。
「あら、何かしら」
天の岩戸に引きこもっているアマテラスオオミカミは、なんだか外が騒がしいので気になってきます。そこでスキマから外に呼びかけます。
「あの、私が引きこもったら、タカマガハラもアシハラノナカツクニも光が無くなって困るはずなのに、それなのにそんな、躍ったり笑ったり、なんですかそれ、あなたがた、不謹慎っていうか、おかしいっていうか」
そこでアメノウズメは答えます。
「ああ、アマテラス様、実はあなたよりずっとありがたい神様がいらっしゃったのです。だから踊ったり笑ったりしているのですよ」
アマテラスはムカッとします。自分よりありがたい神なんて、そんな、ありえない。アマテラス様ごめんなさい、あなたがいないとダメです出てきてくださいと一同土下座してお願いするのが筋なのに。でもちょっとこのまま見捨てられるかもという不安もあり、気が気ではありません。
アマテラスが岩戸の隙間からソーと外を覗くところへ、アメノコヤネとフトタマという二人の神様が左右からヤタノカガミをささえて、前に突き出します。
アマテラスは鏡に映っている自分の姿を見て、いかにもそれが素晴らしく光輝いているのを見て、何者だろうともう気になって気になって、すこーしだけ岩戸を開きます。
そこへ、アマノタヂカラオノミコトという力持ちの神様が岩戸にガシィ掴みつき、グ、グググーーと岩をどかし、アマテラスオオミカミを引きずり出します!
すると、パァーーッと世の中は光に満たされて、以前のような明るさを取り戻したということです。