2005年02月14日

戦国時代の男色事情

男色についての話をします!
…。
いやー全く脈絡ないですね。
もうちょっとうまい書き出しできないもんですかね。
理由はあるんですけど…最後の方に。

男色ってのは「モーホー趣味」のことで、
今回は、
戦国時代の武将達の男色についてのお話です。


武田信玄といえば、戦国時代でも最有名武将の一人ですよね。
有名なんで、エピソードも多く残ってます。
「信長の野望」っていうゲームやってる人は、よく知ってると思うんですけど、
馬場信房っていう武田傘下の有名な武将との「芋虫」のエピソードなんかは、かなり面白いエピソードです。
(↑の「芋虫」の話を紹介しているブログ「素晴らしき歴史のムダ知識」さん 面白いです。おすすめ)
んで、
有名なばっかりに、とんでもないモノも残ってます。
それは、
男に宛てた浮気の弁明状です!
前にトリビアの泉なんかでも紹介されてたんで、知ってる人は知ってると思いますが、こんな内容の手紙です。
信玄の手紙:「いや、だからー、ほんとに浮気してないんだって。確かに、あいつ(弥七郎っていう男)をちょっと口説こうとはしたけど、腹いたいとかそんな理由で断られて、結局なんにもしてないんだって、信じてよ。俺が好きなのはお前だけだよ。神に誓う!だから許して、ね?」
…という感じです。

相手の男は、高坂昌信という武田随一の名将で、かの徳川家康も参考にしたと言われる「甲陽軍艦」という甲州流軍学の教書の原著者です。
かなりの美少年だったみたいです。
この手紙は、浮気(しつこいようだが男)に怒った高坂昌信が、家にひきこもって登城(出勤)しなかった時に信玄が送ったものらしいです。
ちなみに、信玄が死んだときこの高坂昌信はむちゃくちゃ重臣だったんですが、
「殿の後を追って死ぬぅぅぅ!」
と、かなりダダをこねたらしいです。
結局は、彼がいなくなると困るので、自害は許可されませんでした。
愛を感じますねー。
この手紙は現存してるので、興味のある人は探してみてください(すいませんどこに所蔵されてるか忘れました…、俺こーいうの多いですね、すいません)


この信玄の男愛なのですが、
戦国時代の武将の間では特別なことではないのです。
伊達政宗なんかも男へのラブレター書いてて、残ってるとか、ちょっと不確定ですけど。
戦国時代の男好きナンバーワンは誰か?
順位のつけようがない(笑)ですけど、
とりあえず、上杉謙信織田信長は、そーとー男好きです。
織田信長は森蘭丸などの色小姓(身の回りの世話も夜のお世話もする人達)をいっぱい揃えてましたし、大河ドラマで有名になった前田利家も、もともと信長の色小姓です。
余談ですが、利家は16歳の時、信長が気に入ってた茶坊主(もちろんH有りの関係として)を、嫉妬と諸々の事情により斬りつけて、出奔してます。
痴情のもつれはこわいですねー。
んで、上杉謙信は、これはもう筋金入りで、
ふつー戦国武将はバイセクシャル(どっちもいける)なんですが、
女色を断って、男一筋に生きた人です。すげーっすね。
謙信の後を継いだ、養子の景勝も謙信の夜伽をしてました。(今でも、ゲイのカップルは結婚できないので、戸籍上どちらかの養子になったりするらしいですね)

当時の誰もが、男もOKだったってわけではありません。
主に、有力武士と貴族、それから坊さん(これはまぁ当然か)の趣味だったらしいです。
貴族の間では、平安時代からそーいう記録は残ってますし、武士は戦場に女連れて行けないっすからね…だからって、とは思いますけど。
だから、百姓とかには、習慣としての男色趣味は無いわけです。
その証拠、になるかどうかはわかんないですけど、
百姓出身の豊臣秀吉には、こんなエピソードがあります。

秀吉は、当時の有力武将(この時はもう天下人)の中ではめずらしく、色小姓を抱えてませんでした。
秀吉があまりにも男に興味を示さないことが不思議でしょうがない(不思議に思うなよ…)家臣達が、
「あの美少年なら、さすがの関白様も食いつくだろう」
ってことで、当代一の美少年を秀吉の前に連れて行きました。
すると秀吉は、興味をしめしたようで、
「ちこうよれ」
といったわけです。
家臣達は「おーっっっしゃあ!」って感じだったでしょう。

ところが秀吉が言った言葉は、
「おぬし姉か妹はおるか?」

…いやー、さすがっす。
やっぱあんたカッコいいっす。

さすが、戦国一の女好きは違います。そんけーしますね。

んで、
言いたかったことは、女オンリーな秀吉が異常扱いになる程、
当時は男色がふつーだったんですね。
この時代に生まれたかった、って人もいるでしょうね。
趣味は人それぞれなので、何も言いませんがね。


追記
この長ったらしい話は、昨日一度書いて、間違って全部消しちゃったものの書き直しです。
そん時は、なんでこの話をしようと思ったかも、書いていたのですが、
もうメンドーで書けませぬ。

男色話、まだまだあるので、次の機会に。
(嫌ですか?)

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