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「東北」を食し「復興」に酔う 渋谷の11店「セット」提供
 | 参加店舗を回り、打ち合わせを重ねる催しの関係者 |
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東京・渋谷の11の飲食店が9月8日、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手、宮城、福島3県の日本酒と食材で「東北セット」を提供する催しを計画している。若者の街とあって普段は洋酒を出す店が多いが、ワイングラスに日本酒をつぎ、これまでなじみの薄かった客層にも東北の酒の認知度アップを図る。当日は蔵元から蔵人も駆け付け、各店を回る。 「『東北復興』×『ワイングラスで日本酒を楽しもう!』 in渋谷」と銘打った催しで、6月まで河北新報でエッセー「BAR店主の東京便り」を連載したバー「公界」店主の木村光さん(36)=東京都中野区=が企画。渋谷の飲食店仲間らに協力を呼び掛けて実現にこぎ着けた。 日本酒は被災3県の蔵元が仕込んだ7銘柄。岩手県の喜久盛(喜久盛酒造)、宮城県の浦霞(佐浦)、真鶴(田中酒造店)、荒雄(宮城ふるさと酒造)、金紋両国(角星)、福島県の人気一(人気酒造)、花春(花春酒造)で、置く銘柄は店によって異なる。 11店のうち7店はふだん日本酒を扱わないアフリカ料理店やフランス料理店などだが、被災3県の食材を使って独自につまみを調理。店にあるワイングラスに蔵元などから仕入れた日本酒を注ぎ、つまみと一緒に1000円で味わってもらう。 11店はJR渋谷駅西側の徒歩約10分圏内のエリアに集中しており、客は店を回遊して別の日本酒を楽しむこともできる。蔵人も各店を回って客と交流し、日本酒をアピールする予定だ。 木村さんは「日本酒と縁遠かった方に被災3県の酒と食品を広め、気軽に被災地を応援できる環境をつくっていきたい」と話している。 11店は次の通り。 公界▽uraCONA▽cuisine et vin aruru▽DiningBar COO▽清香園▽Los Barbados▽alphabetsoup▽STAND S▽KoiBuMi▽てっぺん渋谷男道場▽てっぺん渋谷女道場 連絡先は公界03(3780)6773=午後6時以降。
2012年08月18日土曜日
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