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【グラニュース】


無惨な生誕祭

2012年8月19日 紙面から

 名古屋グランパスはDF増川の退場処分が響き、G大阪に大敗。磐田はC大阪に逆転勝ちした。広島は新潟に快勝して勝ち点43で首位をキープ。前節2、3位の対決となった仙台と柏は引き分け、仙台は勝ち点39の2位、柏は同36の4位。浦和は鹿島を下し、同38で3位に上がった。

◆G大阪5−0名古屋

 20周年記念試合と銘打ったメモリアル・ゲームで、グランパスが醜態をさらした。タイムアップのホイッスルとともに、スタジアムに詰め掛けた今季最多3万354人のファンからの大ブーイングがこだまする。ロンドン五輪からの帰国凱旋(がいせん)試合となったFW永井は「見に来てくれたたくさんの方々に申し訳ない」と声を落とした。5点差以上での惨敗は、07年9月22日の神戸戦以来5年ぶり。ピクシー政権下では初の屈辱的敗北だ。

 永井が自慢の快足を披露するシーンはほとんどなかった。ロンドンでは中2日で6試合を戦う超ハードスケジュールをこなした。「未知の世界。試合中に『意外に(疲れが)きているな』という感覚があった」と振り返る。激戦の傷跡は深く、G大阪戦では本来のキレ味を欠いた。後半に迎えた唯一の決定機ではボレーシュートをまさかの空振り。MF金崎は「アイツは疲れている」とチームメートを思いやった。

 起爆剤として期待された永井が不発に終わり、守備もDF増川が前半42分退場すると崩壊した。ストイコビッチ監督は「0−2になった時点で試合は終わった。後半は何点取られるのかと思った」と自嘲する。16日にはディフェンス陣だけで緊急ミーティングを開いて引き締めを図っていたが、その効果もなし。最近3試合の公式戦の失点は「12」まで膨らんだ。

 記念試合での歴史的惨敗で順位は9位に落ち、首位広島との勝ち点差は「11」まで拡大。優勝を使命づけられたグランパスが、いよいよ土俵際まで追い込まれた。永井は「きょうは立ち上がりの内容は悪くなかった。切り替えていかないと」と前向きに語った。永井、玉田、金崎の復帰で役者はそろいつつある。このままでは終われない。 (木村尚公)

 

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