首相、李大統領に親書…竹島共同提訴案を明記

  • 2012年 08月17日 22時33分
  • 提供元:読売新聞
 野田首相は17日、韓国の李明博(イミョンバク)大統領宛てに親書を送った。
 親書では、島根県・竹島の領有権問題について、日韓両国による国際司法裁判所への共同付託を近く韓国側に正式提案する、と明記。李大統領の竹島上陸に加え、天皇陛下の訪韓をめぐって大統領が「亡くなられた方々のもとを訪ね、心から謝罪すればいい」などと述べた一連の言動に遺憾の意を表明した。
 その上で、「日韓関係の未来のため、韓国側が慎重な対応をするよう求める」とした。
 外務省の杉山晋輔アジア大洋州局長が韓国の李京秀(イギョンス)駐日公使に手渡した。
 共同付託の提案について、首相は17日、記者団にも「(韓国には)堂々と応じてほしい」と語った。
 これに先立ち、首相は、新党大地・真民主の鈴木宗男代表と首相官邸で会談し、竹島問題などについて意見交換した。鈴木氏によると、首相は、香港の活動家らによる尖閣諸島への不法上陸事件や、李大統領の竹島上陸を念頭に、「領土問題、国家主権に関わる問題については、不退転の決意で体を張って取り組んでいきたい」と述べた。政府は、近く開催する関係閣僚会議で、竹島問題に関する取り組みを強化する方針だ。

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