死刑:2人に執行 民主党政権では計7人に
毎日新聞 2012年08月03日 11時44分(最終更新 08月03日 15時26分)
法務省は3日、東京、大阪拘置所で同日朝に2人の死刑を執行したと発表した。滝実法相による初の執行命令で、民主党政権での執行は約4カ月ぶりで計7人になった。
執行されたのは、服部純也(40)=東京拘置所▽松村恭造(31)=大阪拘置所=の各死刑囚。
確定判決などによると、服部死刑囚は02年1月、静岡県三島市の駐車場で、自転車で帰宅中の女子短大生(当時19歳)を車に押し込み性的暴行を加え、意識のある短大生に火をつけ焼死させた。強盗傷害事件などの懲役刑を受け仮釈放中だった。
松村死刑囚は07年1月、京都府長岡京市の伯母(当時57歳)、相模原市の大叔父(同72歳)を殺害し現金などを奪った。
民主党政権下では初の法相となった千葉景子氏が10年7月に2人、小川敏夫前法相が今年3月に3人に対する執行命令を出した。
滝法相は3日午前の衆院法務委員会で執行した事実を明らかにしたうえで、「執行やむなしと判断した場合は当然、決定をちゅうちょすることはできない」と述べた。
同省刑事局によると、8月2日現在の確定死刑囚は132人。今回の執行で130人となった。【伊藤一郎、石川淳一】