エジプト大統領選:上位2氏が確定 来月の決選投票へ
毎日新聞 2012年05月26日 21時34分
【カイロ前田英司】民主化要求運動「アラブの春」による独裁政権崩壊後、初めて実施されたエジプト大統領選は25日夜までに開票作業が終わり、政府系紙アルアハラムなどによると、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団傘下の自由公正党のムハンマド・モルシ党首(60)が首位、アフマド・シャフィク元首相(70)が2位となり、両氏が6月16〜17日の決選投票への進出を決めた。3位は左派のハムディン・サバヒ氏(57)。
同胞団は26日、第1回投票で敗れたサバヒ氏ら他候補や政治グループを招いて会合を開催。副大統領ポストや連立構想も視野に入れ、決選投票での協力を求めたとみられる。同胞団は、ムバラク前政権末期の首相で閣僚経験も長いシャフィク氏との一騎打ちとなる決選投票で「『革命』を守る」と強調している。4位のアブドルメナム・アブルフトゥーハ氏(60)はモルシ氏支持を表明した。