輸送機「ドラゴン」:民間で初めてISSに到着 ドッキングへ
2012年05月25日
米国の宇宙ベンチャー、スペースX社が打ち上げた無人輸送機「ドラゴン」は、25日午前9時56分(日本時間同日午後10時56分)、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームによって捕捉され、民間企業が開発した輸送機として初めてISSに到着した。今後、ISS本体へドッキングする予定。
ドラゴンは22日午前3時44分(日本時間同日午後4時44分)、米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から同社のファルコン9ロケットで打ち上げられた。ドラゴンは、引退した米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルに代わり、ISSとの間を往復して物資を運ぶ役目を担う。高さ5.9メートル、直径3.66メートルの円筒型で、ISSの軌道までなら、日本の無人輸送機HTV(こうのとり)と同じ6トンの荷物を運ぶことができる。宇宙飛行士の食料や衣服などを届け、実験で得られた成果物などの物資を持ち帰る。