太陽の半径:金環日食で測定「69万6010キロ」

毎日新聞 2012年05月24日 21時05分(最終更新 05月24日 21時50分)

月の外周の凸凹から太陽の光が漏れ出し、リングがとぎれとぎれになる「ベイリービーズ」現象=大阪府吹田市で2012年5月21日午前7時半、本社ヘリから三浦博之撮影
月の外周の凸凹から太陽の光が漏れ出し、リングがとぎれとぎれになる「ベイリービーズ」現象=大阪府吹田市で2012年5月21日午前7時半、本社ヘリから三浦博之撮影

 天文研究者や天文ファンで作る「金環日食限界線研究会」は24日、金環日食(21日)の瞬間に起きる「ベイリービーズ」現象を利用し、高い精度で太陽の大きさを測定したと発表した。太陽の半径は、国際天文学連合(IAU)が採用している69万6000キロよりわずかに大きい69万6010キロ程度だった。

 月の大きさは月周回探査機「かぐや」が精密に測定しているが、太陽の大きさは最近でもばらつきがあり、IAUの数値は1891年の測定値のままだ。ベイリービーズは太陽と月の縁が重なった瞬間に、月の表面の凹凸から太陽の光が漏れる現象で、この瞬間に月を物差しとして使えば太陽の大きさを精密に測れると考えた同研究会の早水(はやみず)勉・せんだい宇宙館館長と相馬充・国立天文台助教らが、全国に観測協力を呼びかけた。

 早水さんによると、全国23の観測地点のうち少なくとも11カ所でベイリービーズの撮影に成功。うち2カ所のビデオ画像を解析して求めた。現在は誤差が20キロ程度あるため、今後は残りのデータも解析し、秋にも最終的な数値を発表するという。【斎藤広子】

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