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花岡信昭の「我々の国家はどこに向かっているのか」


「記者クラブ 諸悪の根源」論に反論する!

2010年02月17日  RSS 

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「発表もの垂れ流し記者」は淘汰されていく

 メディアが錯綜する情報を取捨選択し、意味づけや背景説明などの付加価値をつけて発信するからこそ、国民は「必要な情報」をスピーディーに分かりやすく得ることができるのだ。

 記者クラブとはそういうものだ。

 記者会見は記者クラブが主催するというのがスジである。そうでないと、公的機関側の恣意的裁量によって、記者会見を行うかどうかが決められてしまう。これは自由な報道に反する。

 ここのところが、記者会見の開放問題を複雑にしている。

 一定の蓄積を持つフリーライターなどの記者会見参加を認めるには、事前審査が必要だ。セキュリティーの問題もある。この審査を記者クラブがやるわけにはいかない。記者会見の開放には、この点の克服に知恵をしぼる必要がある。

 記者クラブにふんぞり返って、発表ものを記事にしているだけといった批判も、実態を反映していない。いまどき、そんな記者を抱えていられるメディアはない。そういう記者は淘汰されていくのである。

花岡信昭氏のコラム「我々の国家はどこに向かっているのか」は、09年5月7日まで「SAFETY JAPAN」サイトにて公開して参りましたが、09年5月13日より、掲載媒体が「nikkeiBPnet」に変更になりました。今後ともよろしくお願いいたします。また、花岡氏の過去の記事は、今後ともSAFETY JAPANにて購読できますので、よろしくご愛読ください。
花岡 信昭(はなおか・のぶあき)
花岡 信昭 1946年長野市生まれ。69年早大政経学部政治学科卒、産経新聞東京本社入社。社会部を経て政治部。政治部次長、政治部長(日本の新聞社で戦後生まれの政治部長第1号)、編集局次長、論説副委員長などを歴任。2002年産経新聞退社、評論活動に入る。2007年産経新聞客員編集委員。現職は拓殖大学大学院教授(地方政治行政研究科)、国士舘大学大学院講師(政治学研究科)。政治ジャーナリストとしていち早くインターネットに注目、自身のブログメルマガで活発に独自の政治分析を発信している。

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