東日本大震災:石巻がれき試験搬入 北九州で50人が阻止

毎日新聞 2012年05月22日 11時59分(最終更新 05月22日 13時52分)

震災がれきを積んだトラックを止め、市の職員(手前の白いヘルメット)とにらみ合う市民グループのメンバーら=北九州市小倉北区で2012年5月22日午前9時16分、上入来尚撮影
震災がれきを積んだトラックを止め、市の職員(手前の白いヘルメット)とにらみ合う市民グループのメンバーら=北九州市小倉北区で2012年5月22日午前9時16分、上入来尚撮影

 「きれいな土・空気・水・食守る!」と書いたプラカードを持った同市小倉南区の女子予備校生(18)は「親に内緒で来た。北九州市はせっかく被災者受け入れに頑張ってきたのに、なぜ放射能に汚染されたがれきを持ってきて、市民や避難者を苦しめるのか」と市の対応を批判した。

 がれきの放射能濃度は宮城県が16日に測定した結果、放射性セシウム濃度は1キロ当たりで検出できる限界値(20ベクレル)未満だった。トラックは19日に石巻市を出発。市は23日に日明工場(小倉北区)で約32トン、24日に新門司工場(門司区)で約48トンを、一般の家庭ゴミを9割混ぜて試験焼却する予定。【宍戸護、内田久光】

 ◇石巻市民「国が平等に処理を」

 石巻市の災害廃棄物が集積されている「2次仮置き場」に隣接する石巻魚市場の須能邦雄社長(68)は「がれき受け入れに反対する住民がいることは分かる」と理解を示す一方で「時間をかけて被災地だけで処理していては地域は疲弊してしまう。大災害が東北以外でも起こりうるという危機感を持って、国が平等で効率的に処理できるようイニシアチブをとってほしい」と話した。【宇多川はるか】

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