金環日食:眼科の受診相次ぐ…思わず裸眼で見る?
毎日新聞 2012年05月21日 20時11分(最終更新 05月21日 20時13分)
金環日食が観察された21日、東京都内の眼科では、裸眼で太陽を見た人たちが「目がチカチカする」などと訴え次々と受診。毎日新聞の取材では、都内の2病院だけで10人を突破した。
東京都千代田区の井上眼科病院では同日、目の違和感などを訴える子供5人と大人7人が受診。「目に既往症があるので心配」という患者もいた。広報担当者は「悪天候で見えないと思っていたのに雲が薄かったので、思わず裸眼で見てしまった人が多いようだ」と話した。
また、大田区の若葉眼科病院でも午前中に20代前半の男性が「裸眼で見入ってしまった」と受診に訪れた。午後にも「小学校で専用のグラスを使って日食を見たが、目が痛い」と訴える女児が来院したが、いずれも異常はなかった。他に電話で5件程度の問い合わせがあったという。
一方、日本眼科学会(会員約1万4000人)のまとめでは、同日午後5時半現在、茨城、愛知など6都県で14人が受診したとの報告があった。このうち東京は1人だけで、担当者は「集計は6月下旬まで。この数字はほんの一部だろう」と話した。【伊藤一郎】