原発委員:関連団体から5048万円の寄付 11年度
毎日新聞 2012年08月18日 21時16分
原発立地(計画を含む)14道県の原子力に関する34審議会で委員を務める国公立大学教員ら173人のうち、16人が原発関連の団体・企業から11年度に計5048万円の寄付などを受け取っていたことが全国市民オンブズマン連絡会議の調査で分かった。全国大会を開く予定の青森県弘前市で18日、記者会見した同会議は「審議の公正さや中立性を損ねる」と批判した。
委員の所属先の各大学などに今年5月から情報公開請求した結果を初めてまとめた。電気事業連合会やプラント企業など原発に関連する58団体から、「受託研究費」や「奨学寄付金」などの名目で受け取った金額を積算。1人当たりの最高額は島根県の審議会委員で1000万円だった。【松山彦蔵】