頑固親爺の徒然手記(難問解決への道標)

現役を引退した頑固親爺が、法治国家において法で解決できない問題が山積している現代社会に本音で迫り、問題解決策を模索していくブログ。難問を抱え込まないで相談にも応じます。

生活保護費受給者の実態

 憲法が保障する生存権を具現化しているのが、終戦・混乱期の昭和25年に制定されて以来60有余年が経過しようとする生活保護法である。
 この法律は一部改正され今日に至っているが、生活に困窮するすべての国民に対し必要な保護を行い最低限度の生活を保障するとともに自立を助長することを目的に制定されており、生活保護費はこの法律を根拠に支給される。
 お笑いタレントの母親の不正受給で騒がれたように、この制度を悪用する不届き者が出現し、制度の根幹を揺るがしかねない事態に至っている。
 生活保護費の全国平均受給率は1.5%に対し、大阪市は実に5.63%で全国平均の3.6倍、市民18人に一人が生活保護費受給者と言われている。
 また東京都足立区は、税収374億円に対し、生活保護費は税収を超えて420億円、単純に考えれば、足立区は区民から徴収した税金を全額生活保護費に使っても、まだ不足するから、区の財政は予算不足に陥り住民のための施策が全く出来なくなることになる。
 ところが、生活保護費は国(税)が75%、地方自治体(区・市町村など)が25%を負担し、しかも地方自治体は国から支給される地方交付税交付金でこれを賄っているから、実質的には国の税金で生活保護費のほとんどが賄われているから、東京都足立区は財政的に全く問題が起きない。生活保護費は、国民が等しくこれを負担している。

 最近、若者層が受給する傾向が高くなっていて、勤労の義務を放棄し、汗水流して働くより楽くしてお金が貰える(13,7400円)ばかりか、医療費や国民健康保険料、所得税などを支払う必要がなく、短絡的に生活保護費受給を選択する。
 さて、こうした生活保護費は、生活困窮者が最低限度の生活を維持するために費消しているかどうかを考えさせられることが多い。
 頑固親爺の概算では、現在の生活保護費受給者の35%は実質的な生活困窮者で保護をする必要があると考えられるが、残りの約65%は支給に値しない、換言すれば生活保護費の不正不受給者であると断言する。
 市民の通報等により、新築住宅に住んだり高級外車を乗り回している不正受給者が摘発されているが、氷山の一角に過ぎない。
 橋下大阪市長などの地方の首長らが地方分権を訴えている。
要は国民から徴収した税金を各市町村で多く使えるようにしたいとの主張であるが、大阪市が生活保護費を本当に大阪市で賄えることができるか否かを問いかけたい。
 消費税増税関連法が今国会で成立し、国民の税負担が増す中、各首長が声を大にして改革を訴えるなら、自らが首長である市町村の生活保護費受給者の実態を調べることから始めることである。
 三重県桑名市で、乳児を炎天下の車内に放置して死亡させ、自らはパチンコ遊技に耽っていた母親が逮捕された。この母親が生活保護費受給者か否かは知らないが、大体の推定はつくし、多額の生活保護費がパチンコ遊技の玉代金等に消えている。
 東京や大阪などの生活保護受給率が高い地方自治体は、「生活保護費Gメン」を編成してパチンコ店やゲームコーナー、インターネットカフェを徹底して調査すれば、生活保護受給者が国民の血税の中から受給した金を遊技費等に費やしている実態が明らかになるのは必至である。
 こうした者らは、居住地のパチンコ店やゲーム店、インターネットカフェには行かないから、調査方法には知恵をだすことが必要だ。(難問解決のための助言)
 国民が納得する施策を最優先させて成果をだすことが政治への信頼回復である。
弱者救済の法を亡国の法にしないためにも・・・・・・
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 個人テロに厳罰を! 

 浄土宗は他の宗派と比較して、法要行事が多く派手であると思う。
世間で言う盆には盂蘭盆会(うらぼんえ)という行事がある。
13日に墓参して祖先の御霊をお迎えし、自宅にて精霊棚に祭って冥福を祈り、15日には冥土に戻るために精霊送りをする風習がある。
 京都の大文字五山送り火や長崎の精霊流しなどが有名である。
 さらに、菩提寺において「施餓鬼」と呼ばれる新亡の霊(初盆を迎えられた故人)や先祖代々の諸霊を供養する行事が執り行われる。
 平素は、「神も仏もない。」といった罰当たりの生き方をしているが、やはり盆は幼少期から毎年重ねてきた田舎の行事をすることになる。
 今年も、細やかながら盆行事をしてきた。
 山の上にある墓地では、既にトンボが飛び交って秋の気配が濃く、また木陰や夕刻時の風は都会より温度が低く、関西の軽井沢といわれる所以を体感してきた。
 
 この間、暫くブログを休んでいたが、大津で残念な事件がまた発生した。
 埼玉県の大学生が、大津市教育長を襲う個人テロ事件である。
大学生は、殺人未遂で逮捕され、教育長は軽症であったことが救いである。
 これまで、大津市の中学生自殺事件に絡んで、埼玉県の高校生による爆破予告の業務妨害事件、愛知県の無職男による脅迫事件があり、いずれも逮捕されている。
 これ以外にも、爆破予告や刃物を同封した文書の送付による脅迫など、個人テロ行為が続発しているが、由々しき問題である。
 こういった個人テロは、独自の主義、主張や世界観をもとに物理的に介入するものであって、全てが未熟で一貫していない倫理観や思想的背景に基づいている。
 簡単に言うと、気にくわないから制裁、成敗するといった短絡的な行為である個人テロを許していたら法治国家としての秩序が維持できなくなる。
 この問題を収束するには、一つ一つの事案について、警察・検察が捜査を機能させ、司法が断固たる処罰で対処し続けていくしか解決方法はない。
 自殺問題やいじめ問題もさることながら、警察がこの由々しき問題に強力な捜査態勢で臨み、全ての違法な個人テロを検挙することを期待したい。
 一方、将来ある高校生や大学生は、こうした犯罪行為を敢行することにより、人生を狂わす結果となるだろう。
 テロ行為で得られるものは何もない。すべてを失うのである。残念でならない。 このページのトップへ
またやった!嘉田・李明博両氏

 昨日、韓国大統領が島根県の竹島に上陸した。日本政府の感情を逆なですることを承知での暴挙である。過去に、野田総理との日韓首脳会談では従軍慰安婦問題を今更ながら提起し、両国の将来における良好な関係を発展させるといった大局的な会談がなされなかったことは記憶に新しい。
慰安婦問題、領土問題とも既に解決済であり、特に、従軍慰安婦は今で言う風俗関係で高収入が得られるといった女性の意思のもとで一種の職業としてなされたもので、当時の金銭感覚では破格の収入を得ていた。戦時中のことではあるが、少なくとも国家が関与した問題でない。

 一方、今から6年前、「もったいない」をキャッチフレーズに、新幹線駅、ダム、廃棄物処分場などの建設凍結を訴えて滋賀県知事に当選したのが嘉田知事である。
その後、公約通りに新幹線駅、ダム、廃棄物処分場などの建設は凍結となった。
特に、新幹線栗東駅は、多くの関係者の努力を水に流すことになった。
10数年前から新駅設置計画をたてた滋賀県、地元栗東市さらには関係市町がこれまでに投じてきた金(当然税金である。)は、億単位である。
担当職員の給料や出張費なども経費として合計すると相当の公金になるが、はっきり言えば、「どぶに捨てた」のと同然となった。
金だけでなく、新駅の建設による県や市の発展を夢見た多くの関係者の思いも、無残に散り去った。断腸の思いをする関係者は相当数になる。
当時、栗東新幹線駅建設反対を旗印にした選挙を戦い、滋賀県民特有の「新しいものに飛びつく性癖」と女性パワーのもと予想を覆して嘉田知事が誕生した。
ところが、この知事が、何を狂ったのか、去る8月6日開催の中部圏知事会において、県内に新幹線新駅が必要になる考えを明言した。
しかも、その言い方が、「あくまで県民参加で議論したい。」である。県民の意見は、前計画時と同様に賛成もあれば反対もある。多数決で物事を決めるなら知事は要らない。
琵琶湖疎水建設事業をやり遂げた北垣国道氏の100年の計を学ぶべきである。
あれから6年、新幹線駅の建設予定地であった場所には、大企業の工場が建設され、間もなく操業が開始されるこの時期にこうした発言をするのである。
多額の公金と関係者の長年の努力と夢を無残に打ち砕いた当事者が「君子豹変」するのかと、その人間性を疑いたいし、いつも、県外で開催される会議の場での発言である。
大飯原発再稼働に際しては京都府知事と「原発地元」で問題を提起したうえ政府に要望書を提出し、鳥取県で開催された関西広域連合の会合前に県下市町村長を招集して滋賀県の総意にしようと試みた会議の開催計画(結果は反対で中止)、そして今回の中部圏知事会である。森元首相が嘉田知事を酷評した言葉が脳裏に蘇る。

 この両者は、公人である。頑固親爺のように、山奥の隠居爺が好き勝手に発言しブログするのとは違う。
両者は、自らの立場を自覚し、後世に汚点を残さない慎重な行動や言動が求められる。
何か、将来が展望できない末路哀れな者の悪あがきのように思えてならない。
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雑感2題

 久しぶりにブログを綴ることにしたが、昨日までの三日間、所用のため久しぶりに大阪まで出張して、パソコンに向かう余裕がなかった。
さて、新快速電車で新大阪までを往復したが、残念に思うことが二つある。

その1は、電車内での携帯電話やスマートフォンの使用である。

 優先座席付近での電源オフが車内にアナウンスされるが、この車掌の協力要請の声が空しく聞こえる。
全くそれに従うこともなく、多くの乗客が、携帯電話やスマートフォンの操作に夢中になって、周囲の者の迷惑を考えない。
メール交換しているのか、またまたゲームに興じているのかは知る由もないが、こうした者を見ると、憐(あわれ)みを覚えるのはどうしてだろうか?
他人への迷惑などを顧みなで電源オフ要請を無視しつづける者が無能力者に見えてくるからである。もっとひどいのは、駅の階段や通路を歩きながら、こうした機器の操作をする者がいるが、何かに躓いて転んでしまう危険があるし、他の通行人には大きな迷惑である。
携帯電話が普及しだしたころ、携帯電話(その後スマートフォンが主流になりつつある。)が人類を滅亡させると感じた。
太陽系の異変や惑星と地球の衝突等で人類が滅亡する等と予想する学者がいるが、人間が著しく発達した技術革命の中でその技術に埋没し、本来的に人間の有する能力を劣化させるのが、携帯電話などの機器であるというのが無学者である自身の持論である。乗車中に本を読むなどして勉強してはどうかと思う。

 もう一つは、大阪市内の路上(歩道)の放置自転車である。
 
 駅周辺は、公道が自転車置場に化しているが、いくら条例を制定して放置禁止を訴えても、市民が守らないのだから意味がない。
 市長が大阪都構想などを叫んでいるが、伝統ある先進諸外国の人からみて恥ずかしい限りである。
東京都も自転車放置はあるが、少なくても首都に見習わなければ、都構想を口にすべきではないだろう。

 過去に、城下町、JR彦根駅の商店街といっても、僅かの間であるが、駅前の彦根城に通じる歩道が自転車置場となって、狭い歩道の大半が自転車で埋め尽くされていた。
観光都市彦根として、恥ずかしいい状態であった。
 しかし、関係行政機関や商店街の多くの人の力で、これらをすべて排除し、その後、自転車の放置はなくなり、今現在も一台として駐輪されなくなった。
 努力すればこのような成果が上がるのである。そして街が美しくなるのだ。
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続発する高速道路での死亡事故防止への提言
 
 猛暑の中、各地の高速道路で交通死亡事故が続発し、一瞬のうちに多くの尊い人命が失われている。
 全ての交通事故に大型トラックが関係し、死亡するのは大型トラックに追突され、また衝突した乗用車の乗員である。
 7月中頃、首都高速道路で税関職員6人が乗ったワンボックスカーに大型トラックが追突して4名の公務員が死亡された。
 この事故を皮切りに、同月末には、また首都高速道路でワゴン車に大型トラックが追突して、ワゴン車に乗っていた小学生が死亡された。
 そして、8月になってからは、毎日、高速道路での交通死亡事故が発生している。
 東北自動車道、関越自動車道、山陽自動車道で各交通死亡事故が発生し、合計で9名もの人が死亡された。
 朝、元気な姿で自宅を出た家族が、旅行先や親戚宅へ行く途中に、一瞬の事故で帰らぬ人になるのであるから無常としか言いようがないし、交通事故は人生を変える怖さがある。
 これから、盆を迎え帰省などで高速道路を利用する人が増えるが、誰もが事故を起こさない、事故に遭わないように注意してほしい。このことは、自身にも言えることであるから注意しよう。
 ところで、高速道路での死亡事故多発を「難問」とするには少し抵抗(無理な定義)あるが、自らが高速道路を利用する時に心がけていることを披露してみて、こじ付けで「難問解決」と決め込むことにした。
 幸いなことに、不肖、頑固親爺は免許取得後50年近くになろうとしているが、これまでで交通事故を起こしたことがないし、その被害にあったこともない。
高速道路も、北は北海道から南は九州まで、また四国も日本全国を走破している。
これは、運がよかったことに他ならないかも・・・・・・

提 言
その1 高速道路を利用する時は、事前にゆとりある計画を立てること。
その2 自らの健康状態を自己診断して、睡眠不足や過労時はハンドルを握らない勇気をもつこと。
その3 車間距離を十分に広くとって走行し、本線上で交通渋滞や事故・工事規制などによって停車するときは、ハザードランプを点灯し後続車に停車する合図を早くすること。
その4 停車する時は、前車との距離を広くとり、またバックミラーで後続車の動きを注視すること。(フットブレーキを小刻みに踏むことで合図を送ることができるし、車間距離が広いと、万が一追突されても、その反動で前車に追突しないで済むから、税関職員が被害にあったような事故を避けることができる。また後続車の動きを注視することにより、車間距離が広いと危険から逃避する場合の逃げ場ができる。)
その5 長距離運転時は、サービスエリアなどでの休憩を計画的にとること
その6 可能な限り、危険な車に近づかないようにすること。どんな車が危険な車であるかは、各自の判断にまかせるが、特に大型トラックは、そのほとんどが長距離運転であるから、過労や居眠り状態での運転が十分に予想される。(君子危うきに近寄らず。)
大型トラックの危険性は、場所的には直線道路、時間的には早朝の「日の出時」
その7 法定速度を厳守し、安全な速度で走ること。(高速道路でいくら急いでも所要時間はさほど変わらない。)
その8 万が一事故や故障で本線上で車が停止した時は、即時に車から降りてガードレールなど安全施設の外に逃げること。(車に残ると、必ず後続車に追突されて死亡事故になる。)
その9 全ての乗車員は、必ずシートベルトを着装すること。(衝突の衝撃で車外に放出れて轢かれるため死亡事故になる。)
その10 高速道路では、運転に集中し、先方注視と後方確認(バックミラーを見る。)を五分五分にすること。(半分は後ろを見ることで、絶え間なく目を動かし続けることになり、より安全確認ができるし、警察の速度取締対策?(違反しないことが原則だが・・・)が可能となる。
 以上、頑固親爺からの提言である。
 このブログを読んで批判し、また感情的にコメントするのもよいが、何か一つでも実践してもらって、それで事故が無くなれば幸いである。こんな細部にわたる交通安全の話は警察でもしないと思うよ。
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甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • Author: 甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • 1948年1月生れ
    長年、公務員として奉職し定年退職
    コンサルタント会社オフィース”K”代表
    地方公共団体、道路管理、警備業等の顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役経験
    社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
    「生涯現役」が信条
    法的な解決だけでなく、日常生じる「難問」を抱える企業等の要望に対応、奮闘中

     

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1948年1月生れ
長年、公務員として奉職し定年退職
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社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
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