ここから本文です
最終更新:2012年8月15日(水) 18時48分

大津市教育長、ハンマーで殴られる

動画を他のプレイヤーで見る


 中学の男子生徒が自殺した問題の対応に当たっていた滋賀県大津市の教育長が、市役所の中でハンマーと針金を持った男子大学生に襲撃され、けがをしました。

 15日午前7時50分ごろ、大津市役所に出勤してきた沢村憲次教育長(65)が教育長室に入ったところ、続いて入ってきた男にハンマーで頭を正面から殴られました。その後、男は教育長ともみ合いになり、騒ぎを聞きつけて駆けつけた職員にその場で取り押さえられ、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されました。教育長は顔面打撲や右目の上を切るなど、全治3週間のけがです。

 「狂ったような声がして何事かと部屋に入ると、教育長と男が組み合っていた。教育長は血まみれになっていたので、私と協力して取り押さえた」(取り押さえた職員)

 警察によりますと、男はさいたま市に住む19歳の大学生で、犯行時、ハンマーと針金を持っていたということです。取り調べに対し、「いじめ問題で真実を隠そうとしていると思い、教育長を殺そうとハンマーで殴った」と供述しているということです。

 中学の男子生徒の自殺をめぐっては、アンケートの調査結果をすべて公表しないなど、教育委員会の対応に批判が出ていました。(15日17:04)

2012年8月15日(水)のニュース一覧