中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


生誕祭…そして逆襲へ

2012年8月18日 紙面から

20周年記念試合から逆襲が始まる。名古屋グランパスは18日、豊田スタジアムでG大阪と対戦する。1992年8月、グランパスが地元お披露目試合を行ってから20年。今季は故障者続出で7位と苦しんでいるが、主力が復帰するメドが立ち、メモリアルゲームから逆転Vへの道筋をつける。

 可能性ある限り、優勝をあきらめない。Jリーグは残り13試合。首位・広島と勝ち点8差の7位につけている名古屋グランパスは苦しい状況に追い込まれているが、ドラガン・ストイコビッチ監督(47)の視界にはV奪回への道筋が見えている。「われわれにはすべてのことが可能だ。戦術的には心配していない。集中力を保ち、決定力を上げる。それがプロとしてやるべきこと」とチームの底力を信頼している。

 停滞の原因は故障者の続出だ。特に前線では2年連続得点王のFWケネディが腰痛でコンディションを崩し、攻撃サッカーのリズムを作るFW玉田も6月に左足首を手術。相次ぐ主力の離脱で札幌、神戸、清水との最近3試合ではDFの闘莉王をセンターFWとして起用する“奇策”に頼らざるを得なかった。闘莉王は神戸戦で4得点するなど期待に応えたものの、一方で守備が崩壊。1勝2敗と負けがこんだ。

 ストイコビッチ監督は「今年はベストメンバーが組めないことが多く、厳しい状況が続いている」と頭を悩ませている。

 明るい兆しはある。ロンドン五輪で海外勢をきりきり舞いさせたFW永井が帰国。ピクシー監督は「永井はスピードの生かし方をわかってきた。五輪での活躍はグランパスにとっても朗報だ」と語る。真のストライカーへと脱皮した永井が前線に入れば、闘莉王は本来のDFへ戻せる。ケネディ、玉田のダブルエースも間もなくピッチへ帰ってくるだろう。「ベストメンバー」がそろったときの強さは、過去2シーズンで実証済みだ。

 ストイコビッチ監督も打てる手は打っている。練習では炎天下で異例の90分間ぶっ続けの走り込みを課してチームに活を入れた。9日のミーティングでは「責任感を持て。やるべきことをやろう」と声を荒らげて選手たちの奮起を促した。

 「選手には戦うスピリットを見せてほしい」とピクシー。勝利への執念を体現し続ける指揮官が、グランパスを奇跡のVロードへと導く。 (木村尚公)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ