中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

イチロー 新天地初の3安打 メジャー通算300二塁打も記録

2012年8月18日 紙面から

◇レンジャーズ10−6ヤンキース

レンジャーズ戦の8回、中前に落ちる二塁打を放つヤンキースのイチロー=ヤンキースタジアム(共同)

写真

 【ニューヨーク穐村賢】ヤンキースのイチロー外野手(38)は16日(日本時間17日)、本拠地でのレンジャーズ戦に8番中堅で出場。左投手相手には4試合ぶりとなるスタメンで3打数3安打をマークし、ともにマリナーズから移籍後初めてとなる“猛打賞”と2試合連続マルチ安打を決めた。入団条件に左投手の先発試合でのスタメン落ちの可能性−が盛り込まれていたが、百戦錬磨のベテランがおめおめと引き下がるわけがない。8回の第4打席にはメジャー通算300本目の二塁打もマークし、前日の試合から5打数連続安打とした。守備では今季4個目の補殺を記録した。

 サウスポー相手の試合で腕が鳴った。イチローは先発左腕ホランドから1安打を放つなど3打数3安打と大爆発。チームが両打ちを含めて8人の右打者をそろえるなか、唯一の左打者としてスタメン起用され、指揮官の期待に応えた。

 チーム2本目となるイチローの安打が試合を動かした。0−4とリードされた6回先頭の第2打席。ここまで1安打に抑えていたホランドの直球を三塁線に流し打って3試合連続安打となる内野安打とした。この一打をきっかけにジーター、スウィシャーが適時打で続くと、4番ジョーンズから13号2ランが飛び出し、左腕をマウンドから引きずり降ろした。

 ヤンキースに移籍する際には厳しい条件を突きつけられた。(1)守備位置の変更(2)下位打線での起用(3)左腕が先発する試合はベンチスタートもあり得る−の3条件を丸のみ。先発左腕相手のスタメンは実に4試合ぶりだったが、出場機会を増やすべく“猛打ショー”でアピールした。8回の第4打席にはメジャー通算300本目の二塁打をマーク。4番手右腕アダムズから中前に運び、ダイビングキャッチを試みた外野手が打球をはじく間に二塁に進んだ。

 リーグ最高勝率を争うレンジャーズとの4連戦はプレーオフ前哨戦と注目され、同一カード4連勝もかかっていたが、試合は救援陣が崩れて惜しくも逆転負け。3安打の活躍が報われず、試合後のイチローは「(注目度の高さを)そんな風に言われてたんですか。正直なことは言えないですね」と言葉少なだった。

 目指すは球団首脳陣の起用方針を惑わせる、いい意味での“裏切り”。苦境をはね返すべく安打製造機がド根性をみせる。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ