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事件
【尖閣上陸】地元漁師ら憤り「自分たちの海なのに」
「正々堂々と裁判をしなければ、同じことが繰り返される。国の弱腰は不安を通り越して憤りすら感じる」
沖縄県漁連の前泊豪(まえどまり・つよし)漁政課長(44)は、逮捕された活動家が刑事訴追されず、強制送還されたことに憤りをあらわにした。
「尖閣沖は歴史的に良い漁場」という前泊課長によると、日本の領海に入った中国船は、日本の漁船の仕掛けた網を頻繁にひっかけて持っていってしまうという。漁具は高額なため損害は大きく、その頻度から前泊さんは「わざとやっているとしか思えない」と話す。操業中に日本の船にへさきを向ける行為を行うことも多い。相手側が無線を積んでいないため、日本側が進路変更を余儀なくされるなど、さまざまな形で操業が妨害されているという。
前泊課長は「私たちは平穏に日本の海で漁をしたいだけ。国はなぜ助けてくれないのか」と話す。
宮古島市の伊良部漁協の友利(ゆうり)義文組合長(62)も、「長年あの海で漁をしてきたが、中国の不法行為は目に余る。自分たちの海なのに、歯がゆい」と悔しさをにじませる。
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