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尖閣上陸、14人強制送還へ 「自国領」と容疑否認2012年8月17日  このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録

巡視船から下船し、警察署に向かう車に乗せられる香港の活動家=16日午前9時半すぎ、那覇市港町の那覇新港

 香港の活動家ら計14人が尖閣諸島の魚釣島に不法上陸するなどし、入管難民法違反容疑で県警と第11管区海上保安本部に逮捕された事件で、県警と11管は16日、沖縄本島へ14人全員の身柄を移送した。同日午後からは、県内4警察署や巡視船内で上陸に至った理由や経緯を聴くなど本格的な取り調べも行われた。11管が逮捕した9人は同日夜、同法に基づいて福岡入管那覇支局に身柄が引き渡された。17日にも残る5人が入管那覇支局に引き渡され、14人全員が強制送還される見通し。
 県警が逮捕した自称中国籍で自営業の方暁松容疑者(35)ら男5人は巡視船「くにがみ」で魚釣島から本島に移送され、同日午前8時45分、那覇新港に到着。下船後は那覇、浦添、豊見城、与那原の各署に身柄を移送された。男らは逮捕時、いずれも容疑を否認していたという。
 11管が逮捕したのは、いずれも中国籍で抗議船「啓豊2号」船長の楊匡(45)、同船船員の張金滿(64)、羅〓就(62)、王化民(67)、郭容明(50)、張偉民(30)、張偉■(39)、テレビ局カメラマン梁培錦(45)、テレビ局リポーター蒋★峰(40)の9容疑者。全員が「尖閣諸島は中国の領土なので罪に当たらない」と容疑を否認しているという。「啓豊2号」は石垣港にえい航され、11管が証拠物として押収した。
 また、上陸阻止のための規制行動中だった海上保安庁の船舶に対し、活動家らがれんがなどを投げ付けていたことも判明。同庁はけが人が出ていないことなどから、公務執行妨害容疑などでの立件は考えていないという。入管難民法65条は、不法入国容疑などで逮捕した容疑者にほかの犯罪容疑がない場合、入国管理局に身柄を引き渡せると規定している。
 16日には香港政府関係者が、逮捕された5人が収監されている4署を相次いで訪ね、容疑者たちと面会した。面会時にどのような会話が交わされたかは不明で、同政府関係者は香港メディアの取材に対して、「後で連絡する」と述べるにとどめ、那覇署から立ち去った。
 外務省の佐々江賢一郎事務次官は16日午前、中国の張志軍外務次官と電話で会談し、14人の身柄の取り扱いを協議した。

※注:〓は手ヘンに「甚」
※注:■は弓ヘンに上が「口」下が「虫」
※注:★は左に「日」、右上に「戈」の点なし、右下に「元」の上の「一」を取ったもの


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