尖閣諸島上陸 中国本土でも反日運動 多数の都市でデモ呼びかけ
尖閣諸島の魚釣島に不法上陸した香港の活動家らは、17日夜、強制送還された。
香港の空港では、団体の仲間らによって熱烈に歓迎され、英雄扱いとなっている。
強制送還となった活動家ら14人のうち7人は、17日、民間機で沖縄を出発。
機内ではビジネスクラスに座り、メディアのインタビューに答えたり、食事をしたりと余裕の表情だった。
そして、日本時間の17日午後10時前に香港の空港に姿を見せると、出迎えた団体の仲間や支援者からは、一斉に拍手と歓声が沸き起こった。
強制送還された活動家は「わたしたちの行動は、世界の中国人たちに釣魚島(魚釣島)は中国領だと伝えることです」と話した。
同行した記者が逮捕されたフェニックステレビをはじめ、香港メディアは大々的に報道し、まるで英雄が凱旋(がいせん)したかのような異様な空気に包まれた。
今回の事件をきっかけに、中国本土でも反日運動が起きていて、19日には多数の都市でデモが呼びかけられている。
日本政府は、逮捕から2日後の強制送還という早い対応をとったものの、中国の反日感情の高まりは予断を許さない状況となっている。