過去1年間に債務のうち元金または利子を3カ月以上延滞し、信用不良者に転落した人が80万人に増えたことがナイス信用評価情報の調べで16日までに分かった。
同社が今年3月末現在で債務者1667万6000人の延滞状況を分析した結果、3カ月以上の延滞者は4.78%(79万7000人)だった。銀行、クレジットカード会社、セマウル金庫、信用協同組合から融資を受けた人の20人に1人が信用不良者に転落した計算となる。
信用度が低い10等級中7-10等級の354万人では、信用不良者の割合が18%に達した。このうち64万人が過去1年間に信用不良に陥った。
信用度が高い1-4等級の延滞者が1%を下回ったのとは対照的だ。LG経済研究院のシン・ミンヨン経済研究本部長は「経済の低成長が続けば、低所得者、低信用者の不良債権問題がさらに深刻化する」と懸念を示した。
金融監督院は実体経済が不良債権問題に影響を与えるには6カ月程度のタイムラグがあると分析している。景気は下降線をたどっており、今後は信用不良者がさらに増える見通しだ。