韓国上場企業協議会が9日までに4-6月期連結業績を発表した80社についてまとめたところ、大半は小幅ながら売り上げが伸びたが、利益は大幅に減少した企業が多かった。80社の売上高の総計は、前年同期比6.1%増の297兆941億ウォン(約20兆6000億円)だったが、営業利益は11.4%減の22兆5134億ウォン(約1兆5600億円)、純利益は24.0%減の16兆3135億ウォン(約1兆1300億円)と振るわなかった。子会社を含む連結業績を発表する上場企業は大半が年商1兆ウォン(約690億円)以上の大企業だ。
韓国石油大手のSKイノベーションとエスオイルは、過去1年で天国と地獄を味わった。SKイノベーションの4-6月期の純損益(連結ベース)は3050億ウォン(約210億円)の赤字に転落した。エスオイルの純損益も1620億ウォン(約110億円)の赤字だった。両社の売上高は過去1年間で10%近く増えたが、世界的な不況で収益性が悪化し、いずれも赤字となった。
湖南石油化学、SKC、錦湖石油化学、LG化学など石油・化学メーカーの純利益は、原油価格の下落や在庫増加などで30%以上落ち込んだ。銀行業界も振るわず、韓国外換銀行は純利益が1兆ウォン近く減少した。昨年に比べ、純利益がわずかでも増加した企業は29社(36%)にとどまった。LGイノテックは黒字転換を果たし、サムスン電機、サムスン物産、LS産電は増益率が100%を超えた。
韓国の代表的企業であるサムスン電子、現代自動車はいずれも過去最高の業績を記録し、両社に利益が集中する現象がますます深刻化している。両社を除く78社の業績は、売上高が3.2%増、営業利益が31.9%減、純利益は45.2%減だった。
ウリ投資証券のシン・ソンホ専務は「中国まで景気低迷の兆しが表れ、下半期には企業業績がさらに悪化する可能性が高い。景気低迷期には企業業績の両極化が目立つ」と指摘した。