「中国公安に首締められた」韓国人宣教師が証言

 中国で脱北者を支援する活動を行い、中国公安に身柄を拘束されている韓国人宣教師、チョン・ジェグィさん(51)が、携帯電話で頭部を殴られたり、首を締められたりする暴行を受けたことが明らかになったとして、キリスト教系市民団体の「基督教社会責任」は14日、ソウル市の中国大使館前で記者会見を開いた。

 同団体は「1カ月以上中国に抑留されているチョンさんに対する暴行を糾弾し、釈放を求める」とメッセージを読み上げた。

 チョンさんは先月9日、中国黒竜江省のハルビン空港で公安当局に逮捕され、山東省煙台市の拘置所に1カ月以上拘禁されている。

 韓国外交通商部(省に相当)によると、チョンさんは脱北者の密入国を助けた疑いで逮捕されたという。今月6日に領事担当者が面会したところ、チョンさんは大連から山東省に護送される船内で、公安当局者に押収された携帯電話端末で頭部を数回殴られたほか、息ができないほど首を締められたと語ったという。チョンさんの家族は「現在は家族の面会だけでなく、拘置所内で使う生活費を差し入れることもできない状況だ」と語った。

イ・オクチン記者
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