大雨の光復節、日本大使館前の集会に1000人

 韓国は15日、日本の植民地支配からの解放記念日に当たる67回目の光復節を迎え、ソウル市鍾路区の日本大使館前では、恒例の水曜集会が開かれ、大雨にもかかわらず学生や市民ら1000人以上(警察推定)が集まった。水曜集会は、日本軍の従軍慰安婦問題に取り組む「韓国挺身隊問題協議会」が毎週開いているもので、今回で1035回目を数える。大粒の雨が降りしきる中、傘を手にした市民らは約2時間にわたり集会に参加した。

 大雨でも市民の関心がそがれることはなかった。太極旗(韓国国旗)を手にした男性は「ひどい大雨で参加者が少ないのではないかと心配したが、(慰安婦として被害を受けた)おばあさんを心配する人がこれほど大勢いることは幸いだ」と語った。女性独立運動家の柳寛順(ユ・グァンスン)を思わせる上半身に白のチョゴリ、下半身に黒のチマを着た女子学生は、旗が雨にぬれないようにビニール袋に入れて持参した。そして、子どもたちは「公式謝罪」「真相究明」と書かれたチョウの形の色紙をビニールに包んで掲げていた。市民たちは大小さまざまな太極旗を手にして「おばあさんに名誉と人権を」「日本政府は謝罪しろ」などと書かれたプラカードを掲げ、スローガンを叫び続けた。

 日本軍の従軍慰安婦として被害を受けたキム・ボクトンさん(86)は、群衆を前にマイクを握り「(慰安婦問題を)政府が率先して解決すべきなのに、今もこんな老人が雨の日も雪の日も街頭に立っている。私に残された願いは日本政府の正式な謝罪だ。何の罪も力もない青年や女性たちが戦場に連れて行かれ無慈悲に犠牲となった」と訴えた。

イ・オクチン記者
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