November 18, 2008 posted by maeda1901

熊本で出回っている「当たり屋の怪文書」

テーマ:前田の日記
当たり屋注意の怪文書当たり屋グループが九州に上陸?
今日、会社の同僚が同僚の父親の会社にFAXで届いた熊本北署が発行人であるという、「当たり屋」に注意を促す文書を持って来ました。内容は右の画像で確認していただきたいのですが、これを見て「悪い奴らがいるもんだなぁ」と少し怖くなりました。
しかし、一見してきちんとした書類のように感じたこの文書、おかしな点がいくつも見受けられたので、もし本当であれば同様の情報が県警のサイトにも載っているはずです。なので県警のサイトを確認したところ、そのような情報は存在していませんでした。
その後、デマであることを前提にネットで調査をしてあるサイトに辿り着き、デマである事を確信致しました。
ちなみに、私が違和感を感じた点は以下の4点です。

1.文書が正形式ではなかったこと。
 これは文書の発行人が「熊本北署」としか記載されていなかったので疑いました。国家機関であればきちんと発行人や日付を明記するはずです。
2.一部の事業所にしか送っていなかったこと
 この文書が本当に公に公表の必要な文書であれば、すべての人々に告知する事が前提でなければならないはずです。
3.文書中の「社用・自家を問わず、コピーをできるだけ多くの人に配布してください」という一文。
 これも国家機関の手段として違和感を感じました。
4.最大の違和感。台数やナンバーまで把握しているのに、なぜ検挙しないのか?
 文書中のような詳細な情報迄把握していれば、こんな文書をFAXで送信するより検挙した方が早いはずです。自分で逮捕しろということですか?

今回の怪文書の騒動で恐ろしく思ったのが、僕の周りの人間がだれも真偽を疑っていなかった事です。僕も少し信じてしまいましたが、この文書から発せられる独特の雰囲気と、呼んでいると見受けられる違和感から気付くことができました。現代の多様な情報が錯綜する社会に於いては、ひとつの情報に対する違和感が希薄になっている為に「熊本北署」と一言記載されているだけで、判断をしてしまったのかもしれません。電子メールに関しては「迷惑メール」に注意を促す報道が日々行われているので、かなりの注意力が働くようですが、逆にFAXというアナログな手段には注意力が希薄になっているようです。

最初の出現は22年前
僕がデマである事を確信するに至ったサイト、「当たり屋」には、最も古い情報として1986(昭和61)年 11月18日付の「読売新聞・丹後版」に掲載されたものがあります。それからもちょくちょく出回っているとの報告や報道があるようで、文書の内容も様々なバリエーションがあるようですが、基本的には本記事中のものと酷似しているようです。その他「当たり屋怪文書」を研究しているサイトとしては「当たり屋の怪文書」さん等もあります。受け手の心理や送り手の意図などの分析を掲載されています。
この文書を入手された方は速やかにデマである事を送り手に知らせるか、県警に報告して下さい。

※この文書はデマですが、これがデマだからといって当たり屋の存在が否定されるわけではありません。

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

一緒にプレゼントも贈ろう!

Amebaおすすめキーワード

    アメーバID登録して、ブログをつくろう! powered by Ameba (アメーバ)|ブログを中心とした登録無料サイト