桜色の願い
<さくら色カルテット(アトリエかぐや)>
原画のちょこさんがいなくなってしまってからすっかりご無沙汰。それでも発売当時にメイン原画ピロ水さん、ライター尾之上さんということで興味を持っていた物を、先日中古が安かったので買ってみたのですが…
まさかかぐやで泣く日が来るとは思いませんでした。人生何が起こるかわからん。決して黒いパンストと肉感的脚線美にだまされたわけではない。
まず何が凄いかって個別シナリオに入るまで一度もエッチシーンがないという点。プリマステラでさえ共通シナリオ中でも各ヒロインチャプターで1回ずつ入ってきたというのに。
シナリオは重過ぎず軽すぎず短過ぎず、程よいバランスのボリューム。導入部分がシリアスていうか戦闘的なシーンだったので驚きましたが(笑
チャプター方式なのはプリマステラなどと同じですね。個別ルートに関しては、欲を言えばもう少し早い段階で分岐して欲しかったなと。比率6:4ぐらい…はさすがに難しいか。
日常シーンも賑やかで楽しいです。まあ若干賑やか通り越して騒がしいってシーンもありましたが…人の話し聞かないのが何人かいるし(笑) でもしめるところはきっちりしめてるのでちゃんとメリハリあります。
サブ含めたキャラの良さは言わずもがな。アイリスヒロイン3人が可愛すぎる。恋愛描写含んだ二人の関係性などがとても丁寧に描かれていたと感じた桃ちゃんシナリオとか、全編通して空気に合ったエッチシーンとか。
主人公の内面描写もしっかりしておりとても好感が持てます。個人的に主人公のあり方はシナリオ系ギャルゲにおいて最重要ポイント。全体の印象の良し悪しが大きく変わります。そして小神さんのイケメンさである。
シナリオによって差異はありますが、それでも個別ルート中での他のヒロインのポジションがちゃんとしているのも私の大好きな作り方。桜エンドとかもうほんと胸いっぱいだよ…だがイベント絵中に憂さんがいないのだけは許せない(笑
最後に主題歌、これがまた素晴らしい。チャプターEDの「その先へ」が一番お気に入りです。あれをエピローグの最後で流されちゃたまらんですほんと。オルゴールverも心に響きます。
立ち絵のバリエーション、最後はイベント絵のままend(fin)して欲しい、ちょっと言動に首をかしげるシーン、若干キャラの絡みがしつこく感じてしまう箇所など、ちょこちょこ気になる点はあったものの、総合的には「凄く面白かった」A評価タイトルです。
発売当時に買っておけばよかった!
<シュガーリィウィッシュ(HOOK)>
フェアリーライフ以来のタイトル。これまた安かったのと11月末のストロベリーノーツの前哨戦(?)として買ってみました。
内容はお得意の純愛系、雰囲気も全体通してライトかつ穏やかなので気軽にプレイできるタイプです。シナリオの分岐も早いので、長い時間個別ルートを楽しめるつくりです。
ルートに入っても他のヒロインたちが置いてきぼりにならないのはもう当たり前といったところでしょうか。
個人的に気に入ったのは杏奈と朱音ぇや、ともにギャップに萌えるタイプのヒロインです。シナリオも程よく周回プレイもありな範囲。りのっちのお姉さんキャラはいいものだ。
また、夜に自室で見せてくれるヒロイン視点の描写はかなりいいです。一人ベッドの上で悶え転げたり奇声上げたり、主人公だけではないという話(笑
と、そこまではいいのですがどうにも評価しがたい点もいくつか。
まずシナリオによって主人公の内面描写が少ない点。これは実妹ヒロインであるひなシナリオにもろに出ちゃってる感じです。主人公の気持ちや感情の移ろいがあまり見られないのはやはりマイナス。
その実妹のひなにおいても、他のルートでのポジションが曖昧で、結局お前の想いはどうなったんだ、と言いたくなります。や、他ルートでもあのテンションのまま絡まれても流石にきついですが(汗
メンヒロの愛シナリオにおいては、ここまでくるとわざとだろ、とすら思える主人公の愛に対する無関心さ(異性としての)には、やきもき通り越してイライラしてしまうレベルでした。このあたりのさじ加減がちょっとなぁと。
あとは個別ルートの長さゆえ、少し中だるみしてしまう感もややあったりですが、お手軽さも加味して普通に面白いタイトルだったと思います。
<キミとボクとエデンの林檎(ALMA)>
CARNELIANさん風の絵に惹かれて買いました。
で、その結果「これから新規のタイトル買うときには必ず体験版をやってから買おう」と、改めて心に誓うのでした。
ストーリー自体はメンヒロの従姉妹に頼まれ、彼女に扮してお嬢様学園に通う~というもので、キャラや全体的な雰囲気は決して悪くありません。個人的に展開や設定がありきたりとかベタとかどうでもいいです。むしろ好む。
しかし、そういった素材を調理しきれてない感がありありです。
まず導入部分、かなり唐突でいきなり物語の渦中に放り込まれる感じです。ゆずの「ぶるくす」なんかと比べるのもあれですが、もう少し展開のさせ方があるのではないかと。ここからすでに置いてきぼりな気分。
でそこに放り込まれる主人公自身の描写、特に内面の不足も深刻です。状況に流されている…割にはあまり苦もなく馴染んでいるように見えたり。歌唱力などはともかく、それ以外の仕草や立ち振る舞いはそう簡単にトレースできるものじゃないと思うんだけど…と、突っ込むのは野暮でしょうか。
シナリオ(イベント)も全体的に散発でまとまりがない印象で、どうにも物語りに入り込めません。一見すると複線、フラグのように見えて何にもなかったり。その延長で、投げっぱなしのイベントもちらほら。え…これで終わり!?とか。個別に入ると他の娘消えちゃうし…
さらに、共通シナリオ中に回収しなかったイベント(選択肢)のネタが突然個別シナリオ中に出てくるものだから何のことだかわからない、という事態も発生します(雪乃の方向音痴など)
エンディング後のエピローグ(アフター)がないのも痛いです。結局そのあとどうなったのか~という展開もあるだけに、余韻も後味も得られません。
唯一、ゆいにゃん演じるかれんシナリオは結構楽しめました。キャラ同士の距離感とか絡み方とか、普通にプレイできるシーンも多かったです。…終盤までは。
話はわかります、設定もわかります、だからああいうクライマックスになるのもわかります。…が。あの展開はないだろう、と。…界王拳?思わず ( ゚д゚)ポカーン ってなりました。
ビジュアル的にはとても綺麗で可愛いので、そこは救いなのですが…(あと声優陣)
展開力、構成次第ではもっと面白くなったであろう~なだけにとても残念なタイトルでした。