こんにちは、米子北高裁判
ナビゲーターの紫雀です。
これから、アップするのは転落事故後の話です。
この後の学校側の対応の不味さも
裁判対象になっているのですが
『事故当日の話を読んだからもういい』
と思われる方はスルーしてかまいません。
その後どうなったのか気になる方のみ
ご覧下さい。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
6月23日午後7時20分
米子北高の寮から電話有り
娘、明子が
網戸掃除をしていて網戸ごと、
三階の自室より転落したとのこと。
すぐに来てくれとの電話だった。
『三階から落ちた?なぜ?
なぜ?どうして落ちたの?
何があったの?』
頭の中に疑問符が沸いてくる。
二日前、寮まで明子を送っていった高速を
あの時以上のスピードで走った。
早く、一刻も早く
明子のところへ
それしか考えられない。
明子の所…
一体どこへ?
そう言えば、病院の名前を聞いていない。
携帯で寮に連絡を入れた。
搬送先は
鳥取大学医学部付属病院だった。
病院に向かう途中
車中で携帯が鳴った。
担任からだ。
「私も病院にかけつけます」
との事だった。
高速を降り、大学病院の救急外来へ行き、
建物の中に駆け込んだ。
受付をすませ診察室の前まで行くと
廊下は異様な空気につつまれていた。
でっぷり太った校長と副担任、
救急搬送のおり付き添った先生と
学年主任が長いすの上に座っている。
ちらりと顔をあげたが
誰一人として口を聞かない。
皆、すぐ下を向いてしまい
黙ったままじっとしている。
米子警察署の職員が
全く口を開こうとしない
教師たちの変わりに
簡単に事故の説明をしてくれた。
呼ばれて
診察室の中に入った。
心臓マッサージをうけてベッドの
上に横たわる変わり果てた娘の姿
『あっ…ああっ…』
両手で口を覆った。
目にした途端、悟った…
娘は死出の旅に出てしまった。
あふれ出る涙
事故後連絡していた
弟夫婦が病院に到着した。
三人で娘の様態の説明を受けた。
ドクターは沈痛な面持ちで言った。
「娘さんは救急車の中で、すでに心肺停止状態、
肺 腎臓膵臓から出血していて脳に酸素が
いっていない状態です。」
何を施しても、明子は帰ってこない。
認めたくなかった。
言いたくなかった。
でも、言わなくてはならなかった。
「先生、もう結構です…
救急措置をとめて下さい」
ドクターはその言葉に頷き
モニタ上に波形がないことを確認、
心音・呼吸音のないことを確認
目に光をあて、対光反射がない事を確認した。
午後8時39分
死亡確定
あらゆる医療機器が
取り払われ、医師、看護師は
部屋を出て行き、親族だけが
その場に残された。
なぜ、こんな目にあってしまったんだろう。
「明子、目を開けて。
お母さんて呼んで!
お母さんを一人にしないで。
お母さんをおいて逝かないで。」
遺体に取りすがって
叫びだしたかった。
涙が止まらない。
その場に立っているのがやっとだった。
続く
テーマ:米子北高
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