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国際
「慰安婦」と「性的奴隷」の使用を継続 米国務省
2012.8.17 14:57
[米国]
【ワシントン=犬塚陽介】米国務省のヌランド報道官は16日の記者会見で、いわゆる「慰安婦」の呼び方について、国務省は「慰安婦」や「性的奴隷」などの言葉を「互換が可能な用語として使っており、(今後も)継続していく」と述べた。
国務省は2007年に公表した国別の人権報告書で「慰安婦」と「強制された性奴隷」の文言を併記したことがあり、状況に応じて用語を使い分ける方針を改めて確認した。「慰安婦」の用語をめぐっては、韓国の一部メディアが、より実態を反映する「強制された性奴隷」を使うようクリントン国務長官が国務省高官に指示したなどと報じていた。
ヌランド報道官は日韓などの関係国に対し、国務省が複数の呼び方を使っていることを明確にしており、「特段のミステリーは存在しない」と語った。
外交筋によると、米政府は状況に応じて「慰安婦」に関する用語を使い分けており、統一された呼び方は確認されていないという。
ただ、ヌランド報道官はクリントン長官が米韓外相会談の席で「性的奴隷」の言葉を使っているかとの質問には、非公開の場での発言には「言及しない」として確認を避けた。
玄葉光一郎外相は7月10日の参院予算委員会で、クリントン長官が「性的奴隷」と表現するよう指示したとの報道が事実なら「最も効果的な方法で『違いますよ』と申し上げる」と述べていた。
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