'12/8/7
原発事故直後の会議映像公開 東電、全面撤退は解明されず
東京電力は6日、福島第1原発事故発生直後から記録された約150時間分に及ぶ社内テレビ会議の映像を東京・内幸町の本店で報道機関やフリー記者向けに公開した。1号機の水素爆発で画面が激しく揺れ、3号機の爆発では
東電が全面撤退を考えたとされる問題では、幹部が「第1原発にいる人たちみんな、第2原発に避難するんですよね」と発言するなど、東電が準備を進めていたと受け取れる場面があったものの、映像からは真相ははっきりしなかった。菅直人前首相が本店に乗り込んだ模様も含まれている。
公開されたのは、昨年3月11日午後から15日深夜までの間、本店と第1、第2原発、柏崎刈羽原発などを結んで行われた社内テレビ会議の模様を録画した映像。本店で記録した音声付きの約50時間分と福島第2原発で記録した無音の約100時間分の計150時間分で、9月7日まで公開。
1号機建屋が爆発した12日午後3時36分ごろの映像では、音声はないものの、分割された画面のうち第1原発免震重要棟内の緊急時対策本部だけが激しく揺れた。
3号機の爆発では14日午前11時すぎ、吉田所長が「本店、本店、大変です、大変です。3号機、たぶん水蒸気だと思う。爆発が今起こりました。1号機と同じ爆発だと思います」と状況を説明。後ろでは「現場の人は退避、退避」との声が飛び交った。
撤退問題では、
菅直人首相(同)が15日早朝、本店に乗り込んだ際の映像もあり、マイクを手に激しい身ぶりを交え語りかける後ろ姿が写っているが、音声は記録されてない。
東電は報道用素材として役員以外の個人が特定されないよう映像にぼかしや音声処理を施した約1時間半の映像を提供した。約150時間の映像については報道機関などに、録画・録音の禁止や役員らを除く実名報道の禁止を求めており、従わない場合は映像の視聴を認めないとしている。
報道機関などはこうした姿勢を批判、制限を設けずに全面公開するよう求めている。