男、市役所下見か 教育長襲撃 先週から大津滞在
大津市の中2男子生徒自殺問題に絡み、市教委の澤村憲次教育長(65)が金づちで殴られけがをした事件で、逮捕されたさいたま市の男子大学生(19)が、事件を起こす前の週から大津市内に滞在していたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。大津署は、男子大学生が事件現場となった教育長室がある市役所などを事前に下見していた可能性もあるとみて捜査している。
男子大学生は事件の2週間前に自宅を出て、野宿やホテルに宿泊するなどして大津市に来た、と供述していることが、大津署の調べで分かっている。
捜査関係者によると、男子大学生は15日朝に教育長を襲撃し、殺人未遂容疑で現行犯逮捕されたが、その前の週に大津市を訪れ、事件当日まで滞在していたという。
大津署は、男子大学生が事件当時、市役所内で出勤してきた教育長の後を追い、周囲の職員に不審に思われることなく教育長室に侵入していることから、事前に現場を下見するなど周到に準備していた可能性もあるとみて慎重に調べている。
大津署は16日、男子大学生を送検した。
【 2012年08月17日 08時40分 】