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米国への牛肉輸出は再開延期
8月17日 16時5分

家畜の伝染病、口てい疫の発生で2年余りにわたって停止されていたアメリカ向けの牛肉の輸出が、18日以降、再開されることになっていましたが、直前になって、アメリカ側から原発事故による放射性物質の対策を確認したいという要請があり、輸出の再開が延期されることになりました。

アメリカ向けの牛肉の輸出については、おととし4月、宮崎県で口てい疫が発生したあと停止されていましたが、日本国内で新たな口てい疫の発生がないことから、18日、食肉処理される分から輸出が再開されることになっていました。
しかし、再開直前の16日になって、東京電力・福島第一原発事故で放出された放射性物質について日本で行っている対策をアメリカ側で確認するまでは輸出を見合わせてほしいという要請がありました。
これを受けて食肉処理を担当する厚生労働省は、アメリカ向け牛肉の処理施設がある岩手、群馬、宮崎、鹿児島の4つの県に対して、輸出に必要な証明書の発給を当面見合わせるよう求めました。
農林水産省によりますと、輸出する牛肉についても国の基準値を超える放射性物質を含まないよう対策がとられているということですが、アメリカ側は、食肉の検査やえさの管理などの放射性物質対策について念のために確認したいと求めているということで、早期に再開できるよう、アメリカに働きかけることにしています。

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