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イラン中央銀行 韓国2行とのウォン決済取引中断へ
2012/08/16 18:28 KST文字拡大 文字縮小印刷 つぶやく

【ソウル聯合ニュース】イラン中央銀行(CBI)が、韓国のウリィ銀行と企業銀行にある輸出入代金決済用のウォン建て口座の利用を中断する方針を固めたことが16日、分かった。

 CBI副総裁は14日(現地時間)、在イラン韓国公館関係者に対し、ウリィ銀行と企業銀行のウォン建て決済口座をこれ以上使わないとの意向を伝えたという。同行関係者によると、2行には取引中断方針を書面で伝えた。この取引は、一方が60日前に書面で通知すれば口座利用を中断できるよう取り決めている。 CBIは、2行に巨額の輸出入代金を預け入れているにもかかわらず、メーン口座の利率が低いことを不満とし、預金の一部の金利を引き上げるよう要求していた。ある消息筋によると、米国などの対イラン制裁に関連し、韓国2行がCBIの信頼を失ったことも要因だという。

 また、副総裁は韓国政府に、ウォン建て決済口座を新設する銀行を探すよう要請した。新たな取引先としてNH農協や韓国輸出入銀行を考えているようだ。

 しかし、ウリィ銀行と企業銀行の見解はCBIと異なる。CBIからは正式通知を受け取っておらず、イラン側に提示する交渉案は近くまとめる予定とした。

 2行の口座には計5兆ウォン(約3500億円)の預け入れがあるといわれる。この問題が円滑に解決されなければ、イランと取引する約2600社の韓国中小企業の代金決済にも支障が生じかねない。

mgk1202@yna.co.kr