(1)終値が始値より高いか安いかを見極めます。
(2)終値が始値より高い場合は陽線となり、赤(または白抜き)でボックスを描きます。
(3)反対に終値が始値より安い場合は陰線となり、黒(塗りつぶし)でボックスを描きます。
(4)高値、安値は、ボックスからはみ出した水準まで線を引きます。
ロ | ソ ク 足 |
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呼 び 名 |
大 陽 線 |
下 影 陽 線 |
下 影 陰 線 |
小 陽 線 |
寄 引 同 時 線 |
小 陰 線 |
上 影 陽 線 |
上 影 陰 線 |
大 陰 線 |
線 の 傾 向 |
完 全 強 気 線 |
強 気 線 |
強 気 線 |
強 気 維 持 |
転 換 暗 示 |
弱 気 維 持 |
弱 気 線 |
弱 気 線 |
完 全 弱 気 線 |
ロ | ソ ク 足 |
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あ だ 名 |
陽 の 丸 坊 主 |
陽 の 寄 付 坊 主 |
陽 の 大 引 坊 主 |
陰 の 寄 付 坊 主 |
陰 の 大 引 坊 主 |
陰 の 丸 坊 主 |
コ マ ・ 陽 の 極 線 |
コ マ ・ 陰 の 極 線 |
ト ン ボ |
ト ン ボ |
ト ウ バ ・ 塔 場 |
足 長 同 時 |
カ ラ ク サ ・ た ぐ り 線 |
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線 の 傾 向 |
完 全 強 気 線 |
強 気 線 ・ 上 値 暗 示 |
強 気 線 ・ 上 値 暗 示 |
弱 気 線 ・ 下 値 暗 示 |
弱 気 線 ・ 下 値 暗 示 |
完 全 弱 気 線 |
迷 い |
迷 い |
転 換 期 |
転 換 期 |
保 合 か 転 換 か ? |
攻 防 の 分 岐 か ? |
下 上 位 位 置 置 に に 出 出 現 現 は は 買 売 い り |
※以下のけい線の解説は傾向を述べているだけであり、これらの値動きを保証するものではありません。
★買い場面に現れる罫線
安値圏で出現すると絶好の買い場となるケースが多く見られる。ただ、続落場面の中段にも出やすいので要注意!! 【ポイント】 BがAの中心値より上部に引けること。 |
続落調の相場がA・Bの陰線によってさらに下落基調を強めた。しかし、寄引同時線の出現によって流れが変わるケースが多い。 【ポイント】 A・Bに下影があると上昇力が強く、Cにも下影があるとなお良い。 |
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続落した後の安値圏での出現は、下げ止まりとなるケースが多く、上昇の始まりと見る。 【ポイント】 陽線の引け値が陰線の寄り値より大きく上抜けているとなお良い。 |
続落し、安値圏でAがCに食い込んでCの中心値以上の所で引けると強気。その後、Bが出現したら完全強気となるケースが多い。 【ポイント】 あくまでAの引け値が、Cの中心値以上となること。 |
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高値圏での出現は売り線であり、あくまでも続落して安値圏での出現に限る。A・Bに下影が付くと底固く推移するケースが多い。 【ポイント】 Aに短いBが孕むのが理想的である。 |
続落中に、陰線が短くなることは下落の弱まり。Bは長い陰線であるが、出来高が少なければ売り圧力が弱まっている証拠である。 【ポイント】 AとBの下値があまり開かない方が理想的である。 |
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安値更新が続いた後、急反発のC。その後、Bが出現するもCの安値には届かない。次に強気の線が出現すれば絶好の買い場。 【ポイント】 Cが長い下影を持ち、Bが短い陰線であればなお良い。 |
続落の後、底が入り、続伸を見せた時は絶好の買い場。下記に説明のある「酒田五法」の『三兵』の一つである。 【ポイント】 週足チャートにおいて、安値圏での出現は大幅上昇が期待できる。 |
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下げ相場が安値圏で下げ渋り、緩やかな底を形成、当然出来高も減少する。その後、陽線の出現をきっかけに買い場となるケースが多い。 【ポイント】 下げきった安値圏での出現に限る。中段での出現は一段安もある。 |
下落の途中に大きな窓を開ける下落、この時の出来高は大幅増加。その後、出来高減少に伴い、窓も小さくなり始めると、下落は終わる。 【ポイント】 安値圏での出現に限る。相場の窓はいつかは埋まるもの。 |
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相場が上昇に転じた際に出るケースが多い。Aの後、BがAの引け値より、高く寄り付いて、かぶせる形となる。CはBをかぶせる。 【ポイント】 BとCはAよりも短い線でAの上部に位置するのが良い。 |
Aは利食い、BとCは下げを警戒した売りと思われる。A、B、Cはそれぞれ大陽線の上部かそれ以上に位置しなければならない。 【ポイント】 A、B、Cを一本につなげても、必ず大陽線よりも短くなること。 |
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大陽線の上方から短い陰線と陽線が交互に出現。結局、上昇した分を消失する。たった1日の上昇を消滅するのに5日もかかる。底固いと考える。 【ポイント】 この後、下方からAとBを包み上げる陽線が出現すれば完全な強気。 |
Aで強気と思わせたものの、その後は利食い売りや新規売りから上げ渋る。ところが、Bの出現によって弱気ムードを払い、再び強気となる。 【ポイント】 AとBを比較して、Bの方に上伸力を感じるものが好ましい。 |
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上昇ムードが強まる中、Cの陰線が入る。よく「タスキがかかる」という言い方がされる。Cは修正安となるケースが多い。 【ポイント】 AとBをつなげて一本の陽線にする。その陽線とCを比較してみる。 |
続落調の中、Bが出現。単なる利食いかと思ったが、Cの出現によって強気に転換する。安値圏に出現した場合のみが買い場となる。 【ポイント】 CがBを下から上抜くようであればなお良い。 |
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Aの後、窓を開けて長い陰線B。上昇途中に出るケースが多いため、買い方はヒヤリとするが、CがBの孕みであれば買い場となる。 【ポイント】 CがBのどの位置に出るかが重要。上部に出るほど強気である。 |
Aは下に向かいたいし、Bは上に向かいたい。しかし、この場合は、Aを踏み台としてBが上昇に向かう。週足チャートで出現は高確率。 【ポイント】 上影や下影がないことが特徴。影があると全く別の動きになってしまう。 |
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下落調の相場で、陰線が続くも、終盤の反発で下影を引く。底固さを意味する。週足チャートの安値圏で出現したら翌週転換する可能性が高い。 【ポイント】 下げてきた相場で陰線が続く中、下影を持つ寄引同時線ならなお良い。 |
上昇ムードの中、Aの出現で上昇に疑問を持つが、下影を引いた陽線Bの出現によって再度上昇基調を強める。Aの後に何が来るかで変わる。 【ポイント】 Bの引けがどこまで上昇するか。上に行けば行く程強気。 |
★売り場面に現れる罫線
Aで急伸したものの、Bで上げ渋る。その後、Cで大幅に値を戻す展開。CがAを上から包んでいる。Bに上影があると天井圏とみる。 【ポイント】 出来高を伴った続伸場面で、天井圏にでるとなお良い。 |
いかにも強地合と思ってしまう。左記と同様に、日数をかけて上昇し、天井圏に出現して、出来高の多い場面で売りとなる。 【ポイント】 安値圏での出現は、買い場にもなりかねないので要注意! |
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これもかなりの強気の相場と見えるが、陽線に上影がついており、上値が重い。相場は戻りたがっており、一段高の可能性は極めて低い。 【ポイント】 ここで右記のように、陰線が混じってくると転換場面は近いと言える。 |
高く高く寄りつくものの、陰線引けになってしまう。上値を試そうとするものの、2本の陰線に完全に阻まれてしまった。高値圏での出現は売り。 【ポイント】 A・Bの上伸力は消えており、D、C、Eで考えると分かりやすい。 |
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急伸してきたいかにも力強い相場と思われる。が、その後の寄引同時線で、しかも上影が付いていれば、その上昇も終わりを意味する。 【ポイント】 Cは短い陽線でも上影があれば良い。Bは長ければ長い程良い。 |
これまでの売り線の復習ともいった感じ。Aは急伸であるが、上影を引いて上値重く、Bはこれまでの上昇の終わりを意味する寄引同時値。 【ポイント】 やはり続伸してきた後、天井圏にでると確率は高い。 |
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続伸した後、上影を引いた陰線が3本続く。では換確率は高い。売りの組み合わせが2通りもあり、高値圏出現は、大幅下落の可能性大! 【ポイント】 高値圏では陽線3連続だけでも売り。後の陰線3連続でも売りである。 |
上伸力があるようにも思われるが、下落開始時に出やすい。ただし、DはBよりも長く、DがCを上から包み込んでいるのが条件。 【ポイント】 Dの引けがAの中心値より下方に付けていたらなお良い。 |
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高値圏で天井を打つ場面や、中段での戻り場面によく出現する。Bで上に行こうとするものの、Aで完全に否定された形となる。 【ポイント】 BよりAが長ければなお良い。天井圏では大幅下落も期待できる。 |
かなり上げてきた相場が窓を開けて上伸することは、売り玉の踏み上げが激しい証拠。この場合、明けた窓を埋める可能性は極めて高い。 【ポイント】 上げは建設、下げは破壊。急落は一気に来るので、素早く高値を見極める。 |
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続落場面で、突然思いがけぬ大陽線が出現する。2、3日の下げ幅をたった1日で取り戻してしまう。積極的に売り玉を買い戻している証拠。 【ポイント】 売り越していたファンド筋が積極的に買い戻している場面がベスト。 |
Aは下げ相場の途中、売り方の利食いを意味している。それが囮となってBが出現する形。次にBを包み込む陰線が出ると絶好の売り場となる。 【ポイント】 Bが長い陽線なら買い場なので注意。ただ、Bは陰線になることが多い。 |
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下げてきた相場に突然のB。やはり、売り方の利食いと見る。このケースは次の線を見極めるのが安全策だが、Bの中心値以下で寄る陰線の場合が多い。 【ポイント】 次が陽線でも売り場のケースが多いが、Bより上に出現する陽線なら要注意! |
上記の陽にAは利食い、Bは値頃買いと見る。Cは陽線であるが、依然として上値が重く、一段高には至らない。支持線維持は難しいと見る。 【ポイント】 次に出現するのが、Cより下に位置する陰線となればなお良い。 |
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下落相場の中段あたりに出やすい。この場合の各線が比較的短い線であることが条件。Aに至る下落基調が強ければ売り、弱ければ見送り。 【ポイント】 底値圏の出現は一時的な買い場になるので注意。 |
下落相場の一服となる場合が多い。A、B、Cと上に行きたがっているのに上影をひいて上値が重い。続落に対する無駄な抵抗と考えて良い。 【ポイント】 再度下落となり、抵抗が大きかったのであれば大幅下落を期待する |
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急激な下落の後、閑散商いで小動きの中、緩やかな下落調となる。下げ渋りを見せているだけで、下落基調は終わっていない。一段安の可能性大! 【ポイント】 下げ渋りの中で、大きな陽線が出現した場合は要注意! |
出現する場所と時期によって変わってくるので注意すべきだが、Bは単なる売り方の利食いの場合が多い。まだ下落基調は続いている。 【ポイント】 AとBの組み合わせ、BとCとの組み合わせと考えると分かり易い。 |
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下落基調に勢いがついている。1日の取引レンジは小さいが、投げ売りが更なる投げを生み、下落基調は弱まることを知らないといった様相。 【ポイント】 この期間に出現する寄引同時線は、ストップ安張り付きとなるケースが多い。 |
BとCはAの上影の役目をしており、上値は重い。CがBを包むことが重要で、この次に出現する線がCの下に位置する陽線ならなお良い。 【ポイント】 上昇の開始時にも出やすいので、BとCが買い方の利食いか見極めるのが必要である。 |
【1日の値動き】
ローソク足のように2本の組み合わせなどから相場を読むことは出来ない。ただ、相場観測の第一歩としては、やはり価格が上昇傾向にあるのか、下落傾向にあるのか(あるいは横ばい状態なのか)を見極めることである。そして、その最も簡単に判断する方法はトレンドラインの設定である。
【例】 上昇扇形図
Aを基点として第1のトレンドはB。このBに沿って上昇していたものが上放れて、第2のトレンドラインであるCが作られる。しかし、今度は下放れたことで第3のトレンドラインDを設定しなければならなくなる。こうしたトレンドラインが扇の骨のように見えるため扇形トレンドと言われる。
ただし、この扇形トレンドも第3の線が限度で、これも放れられると、もはやトレンドは崩壊したと見た方がよい。トレンドラインが一応崩れた時が基調転換となるが、最初の上放れ(下は慣れ)で行動するとダマシもあるので注意すべきだ。