「陰線」とは始値に対し終値が安い物、「陽線」とは始値に対して終値が高い物です。陽線が陰線より強いのはいうまでもありません。上昇相場では陽線が多くなり、下降相場では陰線が多くなります。 また極めて大切な足の一つには「寄引同時線」があります。終値と始値が同値で実体部分のない足で、相場の転機に出ることが多いのが特徴です。
ローソク足の実体の上についた陰を「上ヒゲ」、下についた陰を「下ヒゲ」といいます。ヒゲのついていないローソク足は「丸坊主」といいます。
ヒゲを伴う線は実体の別や長さで大まかな強さのニュアンスをみます。
ローソク足を単一のままでも意味を持っていますが、より確度の高い予想を立てるために二本の組み合わせを理解しましょう。
不連続線とは二本のローソク足が値をとばし並んでいるものです。この二本のローソク足の空間を「窓」と言います。窓はその時点における人気の片寄りを示しています。そのため窓は長大陽線、長大陰線と同様の意味を持ち、相場の転機によく現れます。
上昇相場では「押しは窓まで」、下降相場では「戻りは窓まで」とよく言われます。利用度の高い格言として覚えておきましょう。
連続線の種類はあまりに多種多様なので、基本的な考え方と、代表的な2、3例を挙げます。
比較的大きい陰陽線に小さい陰陽線がすっぽりおさまっている型を「はらみ」と言います。短期的に目先、一服するところで現れる型の代表です。 小さな陰陽線のかわりに「寄引同事線」が高値で出現すれば天井、下値で出現すれば底の確認になることが多いと言われています。
はらみ線とは逆で小さな陰陽線のあとに、この陰陽線をつつむ大きな陰陽線が続く型です。高値圏でのつつみは天井暗示、安値圏でのつつみは底値暗示となります。 小陰陽線が寄引同時線の場合、より信頼度が高まると言えます。
上昇途中で上放れて寄りついたあと、前日の値幅内で引けた線を「かぶせ」といいます。上昇しようとする力を上から押さえ込む型と言えます。 前日の陽線の安値を切らなければ、押し目買いのポイントであり、かぶせの高値を抜いたところが「買い信号」です。
→ローソク足の見方・使い方(2)〜買いシグナル・売りシグナル
→ローソク足の見方・使い方(3)〜足型で見る天井・底値