高浜町が1日3トンのがれき焼却を計画する町清掃センター=高浜町水明で
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東日本大震災で発生したがれきの受け入れを表明している高浜町は、岩手県大槌町から七百トンを受け入れることで環境省と大筋で合意し、二十七日から町内三カ所で住民説明会を開く。
高浜町によると、環境省から福井県に割り当てられた大槌町の木くず千六百トンを敦賀市と分担して受け入れることになった。大槌町は東京電力福島第一原発から直線距離で二百キロ以上離れている。受け入れるがれきの放射性セシウム濃度の基準は一キロ当たり百ベクレル以下と、環境省が定める一キロ当たり二百四十〜四百八十ベクレル以下よりも低く設定した。
町の計画では九月末に試験焼却を実施し、早ければ十一月にも本格受け入れに移る。来年十二月まで町清掃センター=水明=で一日三トンの焼却を続ける予定。焼却した灰は町不燃物処分地=下=に埋め立てる。
住民説明会は、埋め立てが予定される内浦地区の内浦公民館=山中=で二十七日、焼却場がある和田地区の町保健福祉センター=和田=で二十八日、町文化会館=立石=で三十一日、いずれも午後七時半から開く。
野瀬豊町長は「東北の復興に向け、がれきの広域処理に参加する支援の輪を広げることが重要」と話し、町民に理解を求める考えを示した。
(帯田祥尚)
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